181. 境界線はどこ?
今朝、
地籍調査に立ち合った。
市から委託された
測量会社が、
土地の所有者
立ち合いの下、
それぞれの土地の
境界線を決める。
一昔前は、
口約束で
境界線を決めたり、
侵入したもの勝ち!
という風習があった
らしい。
今朝の地籍調査で、
私の土地も
侵略(?)されて
いたことが分かった(^0^;)
私の土地は、
川沿いにある
変形地。
道路から奥に入るほど
細くなっている。
その先っぽ
9㎡ほどを侵して
家が建ち、
通路ができている。
てっきり
お隣さんの
土地だと思っていた。
合意の上だったのか、
知らない間に
奪われていたのか、
今となっては分からない。
お隣さん宅の
基礎をサポートする
コンクリートの塊も
私の敷地に入っている。
撤去しようと思えば、
費用はこちら持ちになる。
お隣さんの土地に入れて下さい、
と言えば、
私の土地がいっそう
変な形になるし、
角も立つ。
私の敷地内として、
何かの時には
相談しましょう、
と言うことになった。
土地の境界線は、
微妙だ。
もっと厄介なのは、
人間関係の境界線。
「ここで、線を引きましょう。
いいですか?」
というわけにはいかない。
互いに探り合って、
協力して、
妥協して、
有る様で無いような
ボンヤリした線ができる。
しかも、その線は、
生き物のように変化する。
壁のように立ちはだかる
こともあれば、
突然消滅して、
出入り自由になる
こともある。
深入りしすぎて、
境界線どころか、
関係自体が破綻してしまう
こともある。
どちらにとっても
快適な境界線を
進化させながら、
保ち続ける。
密なツナガリを
避けることができない
田舎暮らしには、
必須のスキルかもしれない。
「スキル」、というより、
「智慧」だろう。
田舎暮らしは、
智慧を磨く場でもある。