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人生を全うするための事務

坂口恭平さんの
「生きのびるための事務」
が秀逸だ。

 糸井重里さんが、
「この本を読んで興奮している。
すばらしい。人生の奥義だ。青春の戦略だ。幸福の技術だ。」
と絶賛している。

このマンガ本は、
自分の好きなことを軸に、
人生を送る方法を
教えてくれる。
 
只のHow To本じゃない。
 
講釈ばかりの
セオリー本でもない。
 
著者自身の具体例で
こうやったら
こうなったよ。
と、語りかける。
 
例えば、
 
実現したい将来の暮らし、
「将来の現実」を
具体的に言語化、
数値化する。
 
そして、
将来の現実が
実現するために必要な
具体的な行動、
段取りを考えてやる。
 
その段取りが事務だ。
 
フワフワと
天に浮いているような
「将来の夢」なら
雲を掴むような話で、
終わってしまう。
 
が、
「今の現実」と
「将来の現実」は、
陸続きだ。
 
実現したい、
将来の現実を
具体的に設定すれば、
そこにたどり着く道が
見えてくる。
 
将来の現実に
辿り着いた時には、
夢は既に現実になっている。
 
本の中で、
坂口恭平氏に
事務を教える
ジムというキャラクターの
言葉が胸に刺さる。

「いつまでも、
楽しく好きなことを続けられる、
それが、才能です」
 
「何も考えずに
ルールを守っているような人には、
実は事務は必要ありません」
 
「全ての自由な人間は、
冒険を恐れず楽しみます」
 
「そして、冒険があるところに
事務があるはずです」
 
私の中で、
白黒のツマラナイ
「事務」という言葉が、
いつの間にか、
ピンクのワクワクする
ジムに変わっていた。
 
若いジムの名言に、
老婆心で、
もう一つ付け加えておこう。
 
いくつになっても、
冒険はできる。
 
歳を重ねる程に
智慧がついて、
自由に生きられるはずだ。
 
人生の終わりが
見えてくる年代こそ、
自由に生きて
冒険を楽しむ
最後のチャンスだ。
 
これまで、
頑張って、
生きのびて来た。
 
最後の最後まで
とびっきりの笑顔でいられるように
「人生を全うするための事務」
を身につけようと思う。


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