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215. 猫さんが帰ってこない

我が家の猫さんは
オソト大好き。
 
季節の良い時期は
ずっと外にいて
ご飯の時だけ戻ってくる。
 
寒くなると、
お家にいる時間が
長くなる。
 
最近は、
夕方から出て、
22時に帰宅→就寝、
朝は5時〜8時頃まで
オソトという
パターンだった。
 
それが、
昨夜出て行ったまま、
帰ってこない。
 
5時と7時に
探しに行ってみたけど
見つからなかった。
 
事故に遭ったんじゃないか?
どこか閉じ込められてるかも?
とか、
悪いことばかり考える。
 
イヤイヤ、
いつも私達を守って下さる
神様を信じて待とう、
と思い直す。
 
その繰り返し。
 
そんなに心配なら、
家の中で飼えばいい、
と思われるかもしれない。
 
日本で保護ネコの
里親になるときは、
家飼いが必須条件だと
聞いたことがある。
 
私が長く暮らした
スイスは真逆だった。
 
庭か、
少なくとも
大きなバルコニーの
あるお家でなければ
保護ネコの里親になれない。
 
外の空気を感じて
自由に動き回れる
環境がなければ
里子に出さないのだ。
 
人間も含めて
動物は、「動く物」。
 
自由に動けなければ
動物は、
動物でなくなる。
 
刑務所行きが
罰なのは、
そういう理由だ。
 
動く自由を奪うことが
罰だからだ。
 
一日三回ご飯を
与えられても、
雨風をしのげられる
寝る場所を与えられても
自由がない。
 
それが、罰なのだ。
 
私は到底耐えられない。
 
コロナ禍の真っ最中に
日本に戻ったとき、
都内のホテルに
3日間監禁された。
 
快適な寝床に
3食付き。
幸い窓が大きくて
外を眺めることが出来た。
 
それでも、耐え難かった。
 
3日目の朝の検査で、
陰性と出たので、
解放されたが、
 
陽性で、
監禁期間が長引いていたら
気が狂っていたかも知れない。
 
そんな辛いことを
愛する猫さんに
できるわけがない。
 
例え短命でも
自由に動き回って
猫生を全うしてほしい。
 
それにしても、
帰ってこないなぁ。
 
こんなに寒いのに
何処で何をしているのやら。
 
心配だ。
 
早く帰ってお出で。

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