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山口県長門に移住する(132): 人口減って悪いこと?

そもそも
人口減は
悪いことなのか?
 
人口急増中の
イギリス、ブリストルで、
人口減社会の都市再生を
研究していたとき、
周りのイギリス人に
訊いて見た。
 
「人口減」とか
「縮小都市(shrinking cities)」
どう思う?
 
反応は二つあって、
「アリエナイ!」か、
「ソレハ、イケナイ!」
だった。
 
でも、
イギリスにも
人口減で、
縮小都市になった
まちはたくさんある。
 
日本で言う
「消滅可能都市」も
ワンサカある。
 
成長にあまりにも
なれすぎた社会では、
縮小は受け入れてもらえない。
 
でも、
人口減って、
そんなに悪いことなの?
 
人口が減って、
まちが縮小したら、
経済や、人の成長は、
止まってしまうのか?
 
国連の人口レポートは、
人口減を人間社会の進歩の
現れ、と分析する。
 
世界的な傾向として、
乳児死亡率が劇的に下がったこと、
衛生環境が整ったこと、
女性の教育レベルが上がったこと、
女性の社会進出が増えたこと、等々。
 
これらの進歩の結果として、
高齢化と少子化が進み
人口減が起こる。
 
成熟社会の
避けて通れない道が
人口減と言える。
 
日本は、
人口減社会の
トップランナーだ。
 
言い換えれば、
成熟社会のトップランナー
でもある。
 
徳野貞雄さんは、
「人類史上初めての熟成世代の登場」と
プレミアム世代を捉える。
 
未だ未だ元気で、
やる気満々の
60〜75才のプレミアム世代こそ、
地域社会の担い手だと、仰る。
 
しかも、
減少傾向にある
若者に比べて、
「プレミアム世代」は、
絶賛増加中だ。
 
「プレミアム世代」が
活躍して、
若い世代により良い
生活環境をバトンタッチ
していける社会。
 
それこそ、
これから私達が目指す
「成長」なのではないか。
 
若者は、高齢者を支えるために
生きているんじゃない。
彼らには、彼らの人生がある。
 
若者を取り合ったり、
戦時中じゃあるまいし、
「生め生め、ドンドン」と
彼らを煽るのは、止めよう。
 
成熟した大人らしく
もっと智慧を絞って、
私達プレミアム世代が
できることは何か考えて、
行動を起こそう。
成長し続けよう。
 
その方が、
若者に頼るより、
ずっと愉しいに決まってる。

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