見出し画像

19. 山口県長門に移住する(13):空き家を探す

3年前に、長門湯本温泉に移住して、
このまちが大好きになった。
自分の場所をつくって、
小さな商いをやろうと決めた。

まず、土地と建物探し。
長門には空き家がたくさんある。
いい物件が、すぐ見つかると、高をくくっていた。

全国平均の空き家率は、13.6%(総務省2018年)、
長門市は18.5%、3,170戸の空き家がある。
もちろん、私が暮らす湯本にも
あちこちに空き家がある。
 
なのに、売買物件も、賃貸物件も
見つからない。
 
ここぞ、思う空き家を見つけても、
売らない、貸さない、
持ち主が分からない。
 
諦めそうになっていたとき、
空き家リストから外れていた物件を思いだした。
川沿いに建つ古い文化住宅。

「文化住宅」といっても、
若い人は分からないだろうなぁ。
 
実は、私もそれが何を指すのか、
はっきりしたことが分からない。
で、ググってみたら、こう出た:
 
文化住宅は近畿地方だけ、特に大阪特有の呼び名です。
簡単に言うと、高度成長期に盛んに建てられた洋風長屋のことです。
それまでの長屋や下宿屋は便所・台所が供用でしたが、
文化住宅は2階建で便所・台所を各戸に配置していました。
https://yestage-kai.jp/blog/2018-1210
 
なるほど、なるほど。

私が目をつけた、湯本の文化住宅は、
築55年、8戸のアパートと、
コンクリートの渡り廊下で繋がった、
築49年の2戸のアパートで成りたっていた。
 
10戸の内、9戸は、
随分まえから空き室になっていたが、
残る1戸に、50年来お住まいの方がいた。
だから、誰も買おうと思わなかったらしい。

土地は、三角形の変形地で、南側に川がある。
南向きで、見晴らしの利く建物が建てられる。
そして、奥に行くほどに、川と山の景観が素晴らしい。

登記を調べてみると、
持ち主は、福岡県にお住まいだった。
 
私のアドバイザー、
とらや商店のフサコさんが、
「ホントに欲しいなら、持ち主さんに手紙を書きなさい」
と、背中を押して下さった。
 
「長門、湯本が大好きになりました。
この土地で、まちの人に喜んで貰える事業をしたいのです。
お持ちの土地・家屋を譲っていただけませんか?」
という趣旨の手紙を送ると、返事が来た。
交渉に応じて下さる、という。
やった〜!
 
この、続きはまた明日。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?