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194. 男の子だって甘い物が好き
元旦那さんは、
頭が素晴らしく良くて、
ユーモアのセンスが
最高だった。
反面、
難しい人でもあった。
美味しいご飯を
食べてもらいたくて、
お料理をせっせと作る。
と、
そんな時間があったら
本の一冊でも読んだら?
と言われた。
私の寝付きが良すぎる
と言っては怒り、
あげく、
「君は、どうしてそんなに
いつも機嫌が良いんだ!」
と、怒られた(^0^;)
今なら
笑い話だが、
あの頃は傷ついた。
不慣れなスイス暮らしが
大変だったけど、
心配させたくなくて
笑っていたのに。
私は元来、
楽観的でよく笑う。
「箸が転んでもおかしい年頃」
と言う表現があるが、
ばぁちゃんになっても
些細なことでよく笑う。
大辞林によると、
「箸が転んでもおかしい年頃」
とは、
なんでもないことも
おかしがって笑う年頃、
女性の十代後半、とある。
女の子限定なのだ。
そういえば、
私が幼い頃は、
男の子は男らしく、
女の子は女らしく、
と言う風潮があった。
男は、
笑っちゃいけない、
泣いちゃいけない、
甘い物も食べちゃいけない。
あれは女・子どもが
食べるものだから。
昔の男の子は大変だった。
今や、全て解禁!
良かったね、男の子達。
と、思いつつ
甘い物を嬉しそうに
食べている男子を見る度に
「男のくせに」
と、つい思ってしまう。
昭和生まれの
ばぁちゃんであった。
(タイトル写真は、近所にある「吉冨幸進堂」さんの季節限定、栗きんとん。栗とお砂糖だけでつくられた贅沢な逸品。男の子も大好き!)