西洋美術史とは何を学ぶ学問か
私は大学で芸術を学んでいる。特に、西洋美術史が好きなので何を学ぶものなのか考えてみた。
西洋美術史とは、一生学び続けることができる学問だと考える。
なぜなら、美術館で作品を見たり、本を読んだりして知識を重ね、その過程で新たな疑問や興味を見つけることができるからである。学ぶほどに程新しいことを知りたくなるのが西洋美術史であり、それがこの学問の面白さだと考える。
また西洋美術史を学ぶことに、どのような意味があるのかという問いについては、美術作品を介して人間を知ることができると考える。
第一の理由は、絵は大衆に何かを伝えるという役割を担っていたことだ。西洋では、昔は識字率が低く、文字を読むことができたのは社会のごく一部であった。そのため、私的な趣味のためだけに絵を描くというのは近代的なものである。
第二の理由は、絵画から当時の社会情勢について読み取ることができることだ。例えば、ミレーの《落ち穂拾い》は、単に小麦を拾う素朴な農民たちの姿を描いているわけではなく、身分制度で隔たれた格差社会を示唆している。このように、美術作品から人々の生活の様子を垣間見ることができる。
美術館に足を運んだとき、直感で絵を眺めるのももちろん楽しいが(筆者は知識が浅いので絵を見る時これすきだなくらいしか考えたこと無かった)この絵が描かれた裏にはどんな背景があるのかななどを考えながら鑑賞するのも楽しいかもしれませんね。
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