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悪魔のひじの家/ディクスン・カー
偏屈者の前当主の死後落ち着きを見せていた緑樹館に、新たな遺言状という火種が投げ込まれた。相続人は孫のニコラスとされ、現当主ペニントンの立場は大きく揺らぐ。事態の収拾にニコラスが来訪した折も折、ペニントンは一夜にして二度の銃撃を受けて重態に陥る。犯人は密室状況からいかにして脱出したのか。三度の食事より奇怪な事件を好むフェル博士の眼光が射貫く真相とは?
【相関図】
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【感想】
1965年発行。久々のフェル博士登場。密室殺人の謎を解くというおなじみの話だが,さすがに驚くようなことはなく,なるほどと。父親と息子の名前が同じ「ニコラス」でわかり辛い。フェル博士終盤の作品で,前作から5年も開いている。ファンの要望も多く,編集者がここでフェル博士の顔を見せておくかでリクエストしたみたいなところなのか?まぁ,カーファンならば読んでおいてもよいのでは。ようやく文庫になったのもそんな理由かと。解説のディクスン・カーとホームズ愛の話がおもしろい。