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日本における絶望死の兆しが生命表で確認できるかもしれない。


https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20210803/se1/00m/020/019000c

米国では、2015年に45-54歳の白人死亡率が上昇していることが明らかになった。これは他の人種では見られず、他の年齢層とも異なるトレンドだった。新型コロナウイルス感染症の流行前であることに留意しよう。

先日日本の生命表のデータを少しいじくっていたのだけど


簡易生命表より作成


就職氷河期世代は
高卒者ならば1975年から1985年生まれ
(2023年時点で、38歳から48歳)
大卒者ならば1970年から1980年生まれ
(2023年時点で、43歳から53歳)
である。そして1990年の大学進学率は28.3%であることを考えると、氷河期世代が最も多く含まれる世代は、43歳から48歳ということになる。

上記を見ると、死亡率が低下するトレンドは
58歳 2020年に反転
53歳 2020年に反転している。
これらは単に、新型コロナウイルス感染症の影響と考えてよさそうである。

48歳は、2018年に死亡率低下トレンドが見られなくなった。
これは新型コロナウイルス感染症の流行前だ。
2018年の48歳は、2023年の53歳で、ちょうど大卒者にとっての就職氷河期のはじまりだ。

43歳の死亡率は、2018年に低下が止まっているように思える。
2018年の43歳は、2023年の48歳で、大卒者と高卒者が就職氷河期に巻き込まれた世代だ。
38歳の死亡率は、2020年に低下が止まり、2023年に反転して上昇し始めた。
2020年の38歳は、2023年の41歳で、高卒者は氷河期世代に含まれる。
33歳の死亡率低下は、2020年に一過性にあがったが、それ以降は横ばいだ。

氷河期世代の男性の死亡率は高く、その傾向は新型コロナウイルスの流行前に出現しているように見える。

考えすぎかもしれないが…

僕らは絶望死の時代に向かいつつあるのかもしれない。


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