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158 なぜ「大事なことは、子どもが必要感をもつことだと思うので」という言葉に違和感を抱いたのだろうか。

今回の旭川で、なぜかひっかかってしまった言葉があった。それは「大事なことは、子どもが必要感をもつことだと思うので」という言葉だ。なぜ違和感を抱いてしまったのだろうか。

この中で伊藤晃一さんは、次のように述べている。
「個別最適な学び」における「個」とは何かというテーマ、実はあまり明示的に語られていないかも、と感じました(もちろん拙稿も含めて)。端的に言うと、私たちがこの場合の「個」というとき、具体的に、学習者の何をもって「個」と捉えているのでしょうか。というのも、実は「個別最適な学び」の中で言われている「個」という語、学習者は本来的に学校で学びたいはず・学ぶことに疑問を持っていないはずという前提で語られていないか、ということがひっかかったからです。

伊藤さんが述べている生徒に「必要感をもつ」ことはあるのだろうか。そもそも学ぶことにたくさん傷ついていて、ましてや数学という食べにくい食材に積極的に関わろうとしてくれる子はどれほどいるのだろうか。僕はそういう生徒をついつい無視している空気感が嫌で、違和感を抱いたのかもしれない。