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3 それでいいの?

聞くことで、その子は学んでいる。学習に参加している。ちゃんと聞いていた。
それでいいの?

クラスの誰かが発見し、その発見の説明が聞いてわかった。
それでいいの?

2015年2月の僕は、このあたりに疑問を抱いていた。あれから何年も経ったのに、今日も同じ疑問にぶち当たる。前進できていない自分が残念だ。でも、僕はここにちゃんと向き合いたい。


香川大学の松島充先生という方も、同様のことを疑問に感じているようだ。いつか直接話を聞いてみたい。

すべての子どもに「算数・数学で学び合う力」を育成する学習方法論〜獲得のメタファーと参加のメタファーの視点から〜
松島充
第45回数学教育論文発表会論文集(h24,奈良)pp.797-802

実際の算数・数学授業において,
対象となる数学的実践の議論に参加し,
発見している子どもはごく一部の限られた子どもである。
このごく一部の子どもの発言によって,
グループや学級全体の議論は進行していくのが主であろう。
「算数・数学で考え合う力」の構造から考えて,
単に議論を聞いているだけの少数ではない数の子どもには,「算数・数学で学び合う力」を育成しにくいことは明白であろう。

すべての子どもが,
自分の意見を説明し,
他者の説明を聞き,
話し合いに参加する学習方法が望まれる。