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6「怒られないように」じゃなくて

2017年のクリスマス。とある高等養護学校の研修会に参加しました。
いろいろな子がいる学校で「アクティブ・ラーニング」「主体的・対話的で深い学び」というワードがこんなにも出てくることが、僕にとってはとても新鮮でした。凹凸がある子どもがたくさんいるのに「アクティブ・ラーニング」「主体的・対話的で深い学び」という言葉をとても意識している。ちょっと嫌な方をすると、縛られていることに驚いていました。

研修会の中で講師の方がおっしゃった「〈問い〉とは、教科書に書いてある何かに到達するよう質問することではない」という言葉が、とても印象的でした。
この言葉を聞いて、数学の授業はこんな〈問い〉ばかりだよな、と自分の授業を反省していました。

今日、同僚と「数学では、主体的に取り組む態度を定期テストのペーパーで評価できるのかな?」と聞かれ、あれこれ意見交換しました。保安官バッヂを先生がつけない、かつ、勉強ができる子もつけない環境で、「怒られないように」じゃなくて、学びのコントローラーを自分でもって学習しているとき、「数学を学習することを楽しんでいる」「既習事項に振り返って考えている」「悩む時間を楽しんでいる」「『だったら』『もしも』『たとえば』と発展的に考えている」生徒を見て、僕ら教師は「あ、主体的に学習しているかも」と思いたい。

今朝の田中光夫さんTwitterスペースの話を思い浮かべながら、本当はそういうことを言いたかったのにな、とうまく話せなかった自分にがっかりする。