失業ゾウへの支援実施報告(2022年)
こんにちは!スリン県・ブリラム県失業ゾウ実態調査・支援チームから報告です。
昨年、私たちのnoteで4件合計2,000円の失業ゾウ支援へのサポートを頂きました。ここから、note決済手数料とnoteのプラットフォーム利用料、noteの振込手数料が引かれ、現地通貨で約330バーツをチームで受け取りました。
こちらの支援金を使用して、失業してスリン県に戻ってきたディーさん(仮名)のゾウの食糧購入の支援を行いました。
ディーさんのゾウは、スリン県に戻ってきてから体調不良で長期間入院をしていました。ディーさんと奥さんは高齢で、収入がない状態で入院中のゾウの世話を行っていました。
失業ゾウ実態調査・支援チームでは、彼らの支援について協議を重ね、その一環として、「特に困難な状況にある失業ゾウ」を支援するためにnoteのサポート機能を通じて募っている支援金を使った食糧購入の支援を行うこととなりました。ただし、支援金は十分な支援を行うことの出来る金額ではななかったため、私を含めたチームのスタッフからの寄付金がメインの財源となりました。
支援金を使って彼のゾウが食べられる数少ない果物の一つであるバナナを購入し、年末にディーさんに贈呈しました。
私たちは今後のさらなる支援も計画していました。
ですが、残念ながらこのゾウは長い闘病生活の末、先日逝去しました。
なお、このゾウの生前、SNSを通じてタイ国内外のゾウ愛好家から治療に当たっていた獣医師への非難が相次いだり、善意の押し付けによる迷惑行為、悪意を持って盗撮した動画や写真の拡散という事態が何度も発生しました。こうした事も踏まえ、ディーさんと獣医師から、彼女の詳細については公表を控えて欲しいという要望を受けています。
ご支援をいただいた方々には、どうかご了承頂ければと存じます。
ディーさんのゾウだけでなく、困難な状況にある失業ゾウはまだ多くいます。私たち失業ゾウ調査・支援チームでは、現地でチームメンバーのネットワークを通じて様々な形の支援を展開しています。
引き続きnoteのサポート機能を通じた支援金も受け付けておりますので、どうかご検討頂けましたら幸いです。
なお、調査・支援チームは現在、現地での失業ゾウ支援と調査の中間集計を行っているため、noteでの失業ゾウのYouTubeチャンネルやFacebookページ紹介はお休みしております。
落ち着き次第、紹介を再開するので、少々お待ちくださいね!