活動紹介カードを作ってみた | ゾウの村ランブル日記 by tomoko
こんにちは、tomokoです。
一時帰国にあわせて、このnoteや現地の失業ゾウ実態調査・支援チームの活動を紹介するカードを作ってみました。
私が参加する学会やイベントなどで絶賛(?)配布中です。
こんなことをしていると、よく「支援金」はいくら集まったのか、支援金で「何を」したいのかということを(特に日本の方々から)きかれます。ですが、私たち失業ゾウ実態調査・支援チームは「支援金」を集めることや、その「支援金」を使って何かをすることのみを目指してこのnoteの運営や、カードの配布を行っているわけではありません。
「支援金」は、直接は関われないけれど、ゾウたちのために「経済的な支援」がしたいという方々が私たちに託してくださったものです。なので、私たちはそうした支援金を使った支援については話し合いを重ね、慎重に使わせて頂いております。ですが、その合計自体の多い少ないは、私たちの活動そのものにとってはものすごく重要なことというわけではないと考えています(もちろん困難な状況にあるゾウにとってはものすごく重要で有り難い支援です!)。
また、私たちは特定の「したいこと」があるわけではなく、その時々の失業ゾウたちの困難な状況を乗り越えるための支援(応援)を行うことを目指しています。なので、何をするかを事前に明示してその通りに「予定調和」な活動をするのではなく、それぞれのゾウやその家族の状況に合わせた柔軟な支援を行っています。
実際に、私たちの活動では、それぞれの専門性(獣医学、栄養学、人類学といった知識や技術、経験、ネットワークなど)を活かして、それぞれの「支援」を展開しています。
これらの活動は、一部の経費(ガソリン代、事務用品費など)を除いて個々のメンバーの時間と労力によって成り立っており、必ずしも支援金を必要としていません。支援金による縛りがないからこそ、柔軟な活動が出来ていると言っても良いかもしれません。
私たちのモットーは「出来ることを出来る範囲で」。
私たち支援チームは、失業ゾウやゾウ使いといった「当事者」と、それ以外の外部の方々との「あいだ」の立場にあるということを大切にしています。
それはどういうことかというと、私たちがそれぞれに行っている支援は、私たちの日常生活の延長にあるものだということです。
私たちは失業ゾウやゾウ使い、もしくはその家族ではないという意味で、「当事者」ではありません。ですが、かといって外部者というわけでもなく、ゾウの村に暮らし、ゾウに関わる仕事をしています。
その中で、彼らの困難な状況を目の当たりにしてきた私たちは、何かをせずにはいられなかったのです。そこで、当事者でも外部者でもないからこそ出来る支援を、日常の中で、私たちの距離感から、つまり友人や知人という立ち位置から行っています。
そして、この活動を、失業ゾウたちの困難な状況が解消されるまで「続けること」が大事だと考え、無理のない範囲で行っています。
なので、私たちの目的は、外部から支援をするNPOやNGOのように、「支援金をたくさん集めて、大きな支援をすること」とは少し違うのです。
そのため、支援をしたいと思ってくださる方がいれば、その方々にも「出来ることを出来る範囲」でして頂ければ良いと考えています。
もちろんその中には経済的に大きな支援をしたいという方もいることでしょう。そうであれば、私たちは特に困難な状況にある失業ゾウたちのために経済的な支援を行います。経済的な支援で救われるゾウが多くいることを私たちは知っています。
こうしたnoteを運営したり、活動紹介のカードを配るのは、少しでも多くの人に「関心」を持ってもらい、「出来る支援」に一歩踏み出してもらえたらと思っているからです。
このnoteでも紹介しているように、多くの失業ゾウたちはYouTubeチャンネルなどで動画やライブの配信をしています。そうした動画やライブ配信を見ることは、私たちにはすぐに出来ることです。それが、ほんとうに小さいけれど支援になります。
そんなちょっとの「応援」を広げていくこと、そして村の失業ゾウたちのファンを少しでも増やすことを私たちは目指しています。
カードが新しい出会いと応援を生み出してくれますように!そんな願いを込めながら、活動紹介カードを作ってみました。