天赦日なので、苦手な心をオープンにする練習をはじめます
はじめまして、象の雲と申します。
小6の息子と、小1の障害児ちゃんを育てています。
妻は宇宙人ですが、妻から見れば私が宇宙人という共通認識ができてから夫婦仲が安定しております。
本日は天赦日と大安ということで、何か新しいことを始めたいと思い、
「自分の思うところをオープンにする」
という以前から超がつくほど苦手だったところに取り組んでいこうと決意しました。
今の気持ちは、
とってもハラハラ、でもやってやんよ!
という感じですので、温かい目で仲良くしてやってくださいませ。
「作文が苦手」な息子の気持ち、痛いほどわかる
みなさんは作文が得意でしたか?
私は大の苦手でした。
そんな私の息子も作文は大の苦手です。
2時間座っていても1枚目どころか半分も進まない。
息子は読書好きで、ファンタジーにドハマりしたときは、ハリーポッターもダレンシャンもデルトラクエストも全巻読破し、コツコツと学校の図書館で借りては読み漁っています。
説明するのも大好きで、誰がこうしてどうなったんだとか、ネタバレ満載で語ってくれるのでストーリーはちゃんと掴んでいるようなのですが、それでも作文が書けない。
流れを説明したり、主人公がこうしていたら助かったかもしれないのにって想像は楽しく話せるのですが、
「自分がどう思ったのか・感じたのか」
という部分が書けないんです。
今ならよくわかる。
読んでるとき、
自分なんて存在していないから!
昔の自分もそうだったんだろうけれど、息子も本を読んでいるときには、声をかけてもほぼ無反応なんですよね。
没頭を通り越して、「ゾーン」に入っているような感じ。
右脳と左脳の使い分け
ここでちょっと小1の障害児ちゃんを紹介します。
彼はとっても可愛い赤ちゃんのような存在です。
我が家の天使ともいえる障害児ちゃんですが、言葉は話せません。一人で座ることもできないし、ずっとその場で主張もせずに待っています。
人が来ると喜び笑います。
人が離れるとしばらく眺めたあと、忘れたかのようにまた天井を見たりしています。
言葉で主張できなくても、自ら何もできなくても、なぜか常に楽しそうです。
ジル・ボルト・テイラーという脳科学者がいました。
彼女はある日、脳卒中で倒れます。
治療の末に助かったのですが、そのとき彼女は左脳の機能を失います。
左脳には言語を認識する場所があるそうです。
だから左脳を停止させた彼女に言葉で説明しても伝わりません。
にもかかわらず、彼女は多幸感であふれていたそうです。
なぜ多幸感にあふれていたと分かるかというと、懸命なリハビリの末に左脳の機能を回復させ、脳科学者として文章化したからです。
ちなみにその本はこちら。
この話を聞いたときに、まさにウチの障害児ちゃんなんじゃないかと思ったのです。
人の脳は目や耳、手足なども右左脳にわけて使っていますよね。
右脳が左半身を、左脳が右半身をつかさどっています。
でもどうやらそれだけではないようで、今目の前にある出来事に対しても右脳と左脳それぞれが何かを感じ、反応しているようなのです。
おおざっぱで申し訳ないですが、
左脳は過去や未来、論理や予測を扱っているようです。
現代の日本人は特に学校で左脳を鍛えられているので、どうしても言葉や過去の経験、未来の予測などを使って、今を判断しようとします。
対して、
右脳はイメージや想像、五感を扱っているようです。
直観であったり、じっくり感じてみることなどは右脳が中心となっています。
なぜそんな話をしたかというと、
障害児ちゃんはきっとその瞬間瞬間を感じているだけなのではないだろうか
と思ったからです。
過去も未来も関係なく感じるだけの状態。
右脳フル活動で生きている状態。
だから覚えていないし、よっぽど痛い思いをしたようなものでもない限り怖がりません。
これ、ゾーン状態にも近くないですか?
過去も未来もなく、今ただ没頭している状態。
息子が物語の展開に一喜一憂しながら、ただ感じることに全力を出している場合、
読み終わったあとに「何を感じていたのか、どう思ったのか」なんて覚えていなくてもおかしくないのではないでしょうか。
だからって作文が書けない言い訳にしても仕方ないんだけどね笑
人の脳ってとても面白い。
一時はどうすれば障害が治るのかって思っていたこともあるけれど、
もし今の状態が幸せだとしたら、
左脳が使えるようになって未来に不安を覚えたり、今の自分を不幸だと思うくらいなら、
このままでいいんじゃないかと思うようになった今日この頃です。
ここまで書いて振り返ってみて、
やっぱり息子と同じで説明は好きだけど、その瞬間瞬間に思った感情とか気持ちはその瞬間に置いてきているんだろうなと思いました。
気持ちが動いたときに動いたままに書いてみるのがいいかもね。
読んでくれてありがとうございました!