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子連れパリ旅行記・子供服の店に行く「DPAM」を知る、かわいくてリーズナブル
子連れならではのショッピングといえば、子供服ですね。
5歳の娘はおしゃれ大好き、ワンピース大好き。
パリでは、デパート行こうかなとも思っていたんですが、
やはり、ここは「boutique」の方がのんびり買い物できるかな~と、
たまたま、ぶらぶらした12区で「solde」の看板。
マダムがたくさん入店していく。娘が「子供服じゃない?」といい、のぞくと、子供服だ。しかもかわいい感じ!「入ってみよう!」といざ、入店。
後で調べると、12区の「DU Pareil Au Même」(デュ・パレイユ・オ・メム)というお店でした。=120 Rue du Faubourg Saint-Antoine, 75012 Paris,
日本には店舗がないみたいですが、フランス発の子供服ブランドで、パリやヨーロッパ全土に店舗がたくさんあり、現地では「DPAM(ディーパム)」と呼ばれているようです。
アウターからトレーナー、スカート、パンツ、アンダーウェア、パジャマ、アクセサリーなど、カラフルでデザインもキュートだ。
平日だからか、周囲は高齢のマダムがほとんどだ。お孫さん用に選んでいるようだった。フランスの女性は、確か共働き率が高いので、子連れ客はほとんどいなかった。
セール開催中で、ワンピースもトレーナーもパンツも各15ユーロなどなんとも嬉しい価格帯。50%オフだったので、セールじゃなくても各30ユーロほどだ。
サイズは年齢別になっていて、わかりやすい。
娘は5~6歳コーナーを熟視。「これとこれとこれと」とてきぱき選ぶ。大好きな猫の柄のトレーナーとワンピースをチョイスしていた。
娘も私に似てきたのか、決断が早く、最近、てきぱきした行動をする。
「ゆっくり選んでいいんだよ」と促しても、「フィールでチョイスするから早いのよ」とクールに言う娘。
猫のワンピースがサイズが小さいのしか見当たらなくて、どうしようかと娘と相談していたら、店員さんが「娘さん何歳?」と聞いてくれて、「5歳だけど、彼女は体ががっちりしてるので6歳のサイズある?」と、たどたどしいフランス語で聞いてみると、「ちょっと待ってて」と店の奥へ。「6歳のもあったわよ!」と満面の笑みで持ってきてくれるなど親切な店であった。
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娘に「ママ、フランス語話せるなんて、すごいじゃん」と褒められた。
「どうだ、えっへん!」と少し威張ってみた。娘に褒められるなんてめずらしい。
パリのboutiqueは、昔から、フランス語がうまく話せなくてもたいてい親切だと思う。たまに「アジア人だからお店でひどい対応を受けた、人種差別された」みたいな旅行者の声も聞くが、パリの人は、そういう目に付きやすいとこで、あからさまに人種差別はしないと思う。そういうプライドがきっとある。なぜなら、パリは今も昔も移民ばかりで、フランス語を解さない人も多いし、移民は貧しい人も多いし、実質的にかなり階級社会だからだ。住んでるメトロの駅や場所で、職種や人種が違うし、そういう世界がそれぞれの区で日本より、数十倍わかりやすく形成されている。でも、人のことには干渉しない、気にしない。口を出さない。あなたは自由。私も自由。それゆえたぶん、「差別などというめんどくさい」ことはしない。それがパリの空気かな~と思う。
恐らく、それは人種で差別されたのではなく、何らかのふるまいや、言葉が通じないことや、何らかの文化的誤解や相違で、店の人が嫌な顔や怪訝な態度を取ったのではないかと思う。まあ、相対的にアジア人が暴力的な差別の対象となる事件もたまにあるのは事実だろうが。
今回の旅では、メトロの中で隣に座った中国人のおばちゃんに「あなたたち中国人?」と話かけられた。「私はニューヨークから来た中国人で~区に住んでいるんだけど、複雑な地域で住みやすくないの。食材を買う中国人街が遠いし。あなたたちどこに住んでるの?マンション?住みやすい?子供の学校はどこ?」と英語のマシンガントークだった。「私たちは日本から来た日本人で、旅行者なんで住んでないんです」と言うと、「あら、ごめんね。パリは初めて?食事は合う?私は東京行ったことあるけど、いいまち」などとマシンガントークは続行。パリでは、アジア人同志だと、少し安心感があるのも事実だし、コメをどこで買うかなどの情報交換もできるし、仲間感がある。我々はコメを食う人々だし、食材も馴染みが互いにあるからかもしれない。でもおばちゃんいわく、「ニューヨークよりパリは、住環境的に住みにくい」らしい。
boutiqueはとても親切だが、スーパーの店員なんかまるでやる気がないし、いつも不機嫌だし、お客さんをにらみつけている 笑 それが別に何てことない通常営業。いつもにこにこしている店員さんは「日本ならでは」と、つくづく思う。逆に、パリで「にこにこ」されたら、「何だろ」と警戒する。
私も自由、あなたも自由。差別はめんどくさい、笑顔もめんどくさい。めんどくさいことはしない。だってここはパリなんだから。そんな精神が私は好きなのだ。めんどくさがりにはいいまちだと思う。将来的に住むでしょうね、確実に。住むなら、移民がたくさんいるまちにしようかなと考え中だ。ということで、フランス語を猛勉強中です~。試験が難しい。