20241102
休みなのにいつもより早く起きた。まだ真っ暗で雨が降っている。わかなちゃんは買ったベッドで気持ちよさそうに寝ていた。
昨日家の事が手につかずに寝てしまい、片付けるものが沢山ある。問題は山積み。
できる事はやっつけて、できないことは見守ろう。
いつもより少し遅めの散歩。雨が強いのもあって、少し歩いて用を足したら「帰る!」と踵を返すわかなちゃん。人も犬も雨はだるい。普段カッパのフードはわかなちゃんが嫌がるので使わないけど、家を出る前に被せてみた。
お前は耳を隠すとピンシャーになるのか!
その後10時にお医者さんで検診。1週間でかなり心も安定して理解した、けどお医者さんに死を予感させられるとやっぱり辛い。
病名も聞いた。「僧帽弁閉鎖不全症」のステージB2で。Cに限りなく近い。Cは肺水腫となりいわゆる心不全。いつ心不全になってもおかしくないとのこと。不安そうなわかなちゃんを撫でて心配させないように笑顔で聞いた。
手術は考えますか?と言われた。200万円でこの病院で2頭やった直後に亡くなったそう。そのほかの子は今も元気との事。
お金をかき集めることはできるかも知れないけど、今年大きな外科手術をした時にわかなちゃんはすごく辛そうだった。帰っても家でもずっと怖がっていた。あんなわかなちゃん見たくない。
今のところは手術は考えない事にした。
でも子供が同じ状態だったら手術を選ぶのだろうか。きっと選ぶだろう。僕は相手が犬だからお金が惜しくて躊躇してるのか。
何だかすごく難しい、自分の汚さと本音が見え隠れする踏み絵のような診察だった。
3週間分の薬をもらう事になり、また2週間したら診察。血液検査の結果が出て薬を調合する前に先生がそっと診察室へ僕を手招き「薬が少し強めになるから高くなるけどどうする?3万円くらいかかる。」と言われた。
少し食い気味で「よろしくお願いします。」と言うと先生は「少しだけど勉強しとくね。僕もあまり高いのは辛いから。」と困ったように笑った。僕も困ったように笑いながら「ありがとうございます。」と言った。
帰って心拍数測って呼吸数測ってご飯と薬をあげる。キャッキャ言いながら完食するわかなちゃん。こんな元気なんだけどな。動物は病気が気付きにくいとは聞いてたけど、こんなにもか。
その後1日わかなちゃんの人形を作っていた。大きい人形を一体作って、小さい人形を沢山作りたい。できる限りわかなちゃんに近づけて、わかなちゃんの形や匂いを残すんだ。写真では残せない何かを残したい。昼から夜7時までずっと作業は続いた。
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