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即戦力養成シリーズ「今日から実践! 研修講師のためのインストラクショナルデザイン入門」(教材原稿)

このnoteでは、改変自由・商用利用可能な教材原稿を販売しています。利用規約等は、こちらのnoteにまとまっていますので、ご購入の前に必ず一読をお願いいたします。

目次の下から、教材原稿本文となります。
はじめに~第1章まで公開しておりますので、購入の検討材料としてください。

本原稿の文字数は25,117文字です。ナレーションとして読んだ場合、約84分となります。


第1章 はじめに

1.1 イントロダクション:企業研修におけるインストラクショナルデザインの重要性

企業研修は、従業員のスキル向上や組織全体のパフォーマンス向上に欠かせないものです。しかし、ただ研修を行うだけでは、期待される成果を得ることは難しいでしょう。ここで重要になるのが「インストラクショナルデザイン」です。インストラクショナルデザインとは、学習者が効果的に知識やスキルを習得できるよう、学習プロセスを設計・開発・実施する方法論を指します。単に内容を伝えるだけでなく、学習者の理解と応用を促すための構造化されたアプローチが求められます。

企業研修において、このインストラクショナルデザインを取り入れることで、研修の効果を最大化し、従業員が現場で即戦力となるスキルを身につけることができます。本書では、インストラクショナルデザインの基本から実践的なテクニックまでを紹介し、研修講師が自信を持って研修を設計・実施できるように支援します。

1.2 この教材の目的と学習目標

この教材の目的は、企業研修の講師として、インストラクショナルデザインの原則を理解し、研修の効果を高めるための実践的な方法を身につけることです。具体的には、以下の学習目標を設定しています。

  • インストラクショナルデザインの基礎概念を理解する
    研修の設計・実施に必要な基本的な理論やモデルを学びます。

  • 効果的な研修設計のプロセスを習得する
    ニーズ分析から学習目標の設定、コンテンツ開発、研修実施、評価までの一連のプロセスを理解し、自分の研修に適用できるようになります。

  • 実践的な研修テクニックを身につける
    研修でのモチベーション向上や参加型の学習方法、ファシリテーションの技術など、すぐに使える具体的なテクニックを習得します。

1.3 研修講師の役割と期待されるスキル

研修講師は、単に知識を伝えるだけの存在ではありません。講師の役割は、学習者が研修内容を深く理解し、それを実践に活かせるよう導くことです。これを達成するために、以下のスキルが求められます。

  • コミュニケーションスキル
    複雑な概念を分かりやすく説明し、受講者との双方向の対話を促進するスキルが必要です。

  • ファシリテーションスキル
    受講者が主体的に学べるよう、研修の進行を管理し、適切な質問やフィードバックを提供する能力が求められます。

  • インストラクショナルデザインスキル
    研修を効果的に設計し、目標達成に導くための理論やテクニックを理解し、適用する能力が不可欠です。

本書を通じて、これらのスキルを高め、研修講師としてのキャリアをさらに発展させるための道筋を示します。

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