\CTO×VPoEが語る/事業成長を支えるELEMENTS開発部の“今”と目指す組織の姿とは
※こちらの記事は2023/12/31に公開されたものを、再編集しnoteに掲載したものです。
現在、ELEMENTS開発部の在籍者数は約60名。全従業員の約75%にあたる技術者たちが、ELEMENTSの誇るさまざまなプロダクトを日々支え続けています。今回は、そんな“ELEMENTSの要”とも言える開発部をけん引するCTOと2名のVPoEが集まり、座談会を開催しました。
部の構成や働き方をはじめ、CTO・VPoEとして担うもの、目指している組織の姿など、開発部の“今”と“これから”について三者それぞれの想いを語っています。
<参加者>
取締役CTO 大岩良行(写真・右)
VPoE 清水亮介(写真・中央)
VPoE 渡邉慶太(写真・左)
各プロダクトチームにアサインされ、それぞれが活躍。
「みんな、自分の担当しているプロダクトが好き」
─ はじめに、開発部の組織構成を教えてください。
渡邉(VPoE):ELEMENTSのもとにはLiquidやIDEAL、MYCITYといったグループ会社が5つありますが、メンバーにとっては会社の違いとして意識していることはあまりなく、担当しているプロダクトが違うくらいの感覚を持っている人が多いかと思います。なので、我々3人もグループ会社含めて開発の全体を見ていますね。
大岩(CTO):その開発の中でも、エンジニア、デザイナー、リサーチャー、QA 、アノテーション…とポジションが細分化されていて、各プロダクトへそれぞれの担当者がアサインされ、チームが作られています。仕事自体はそのチームごとに動き、人によっては複数のプロダクトに携わることもあります。
各プロダクトチームにアサインされ、それぞれが活躍。
「みんな、自分の担当しているプロダクトが好き」
─ はじめに、開発部の組織構成を教えてください。
渡邉(VPoE):ELEMENTSのもとにはLiquidやIDEAL、MYCITYといったグループ会社が5つありますが、メンバーにとっては会社の違いとして意識していることはあまりなく、担当しているプロダクトが違うくらいの感覚を持っている人が多いかと思います。なので、我々3人もグループ会社含めて開発の全体を見ていますね。
大岩(CTO):その開発の中でも、エンジニア、デザイナー、リサーチャー、QA 、アノテーション…とポジションが細分化されていて、各プロダクトへそれぞれの担当者がアサインされ、チームが作られています。仕事自体はそのチームごとに動き、人によっては複数のプロダクトに携わることもあります。
渡邉(VPoE):面接では「LiquidからMYCITYへ、といったチーム異動は可能ですか?」という質問をいただくこともありますがこれまでの実績としてはなく、実際にそういった声が上がったこともはないのではないでしょうか。きっとみんな、自分の担当しているプロダクトが好きなんでしょうね。
清水(VPoE):そうですね。ただ、必要があれば決して難しいことではなく、可能性としてはゼロではありません。
大岩(CTO):一方で、そういった“新しい風”を吹かすような取り組みが、組織的に有益になることもあるとも思っているんですよね。例えば、立ち上げフェーズを終え安定期に入ったプロダクトにおいては、サービスを持続させるための“組織的な持続性”が必要になります。つまり、より長期的にプロダクトの今後を見据えながら、この先入ってくる新しいメンバーがキャッチアップしやすいような状況を作ったり、属人化していた情報を文章化したりすることが重要に。そういう意味では、常に新鮮な目線がチーム内にあるのは価値のあることかなと。
渡邉(VPoE):「エンジニアがR&D担当に…」といったポジション異動についてはどう考えていますか?
大岩(CTO):それもありえるのではないでしょうか。例えばELEMENTSのR&Dチームは、顔認証や生体認証技術、IDカードの認識など、プロダクト横断で活用できる機械学習関連の情報を集約しながら、組織全体への最適化をはかっています。そこに求められていることは純粋にアルゴリズムを磨いていくだけではなく、技術に詳しくなりながら「どういうデータを集めてどう評価していくか?」というところ。となると、エンジニアとして入社した人が機械学習についてキャッチアップしつつ、R&Dチームに入ってELEMENTS全体に貢献するという道も十分にあるでしょう。反対にR&Dチームの精度をあげていくためには、サービスのKPIの計測や可視化、データ種属をどう作るか?が大切になるので、R&Dメンバーでありながら開発チームにどっぷりと入っていくことも。実際に、リサーチャーとしてLIQUID eKYCの開発チームに入り、そういったミッションを果たすために動いているR&Dメンバーもいます。
CTOと2名のVPoE。それぞれの役割と取り組みとは
─ ELEMENTSの開発部にはCTOとVPoEがいますが、それぞれどういった役割なのでしょうか。
渡邉(VPoE):実は名刺交換をしたときに「VPoEってなんですか?」と聞かれることも少なくないんですよね(笑)直訳すると「開発部長」で、いわゆる“管理職”として決裁権を持ちながら部のマネジメントをするイメージです。ただVPoEはそれだけではなく、部内の評価やアサイン、技術面の対外的な発信などを含めた、開発部全体のカルチャー醸成を担う立場でもあります。
大岩(CTO):一方CTOは、プロダクトの成長に合わせた技術戦略や、新規プロダクトにおいてどのような技術を採用していくか?など、会社の業績を伸ばしつつ、さらなる成長の礎となるものを技術面からマネジメントをしています。
─ 大きく役割が違うのですね。そんな中、VPoEが2名いる理由についてお聞かせください。
清水(VPoE):VPoEの役割は企業によってさまざまだと思いますが、ELEMENTSの場合は部の文化形成をしながらプロダクトにもしっかり入ります。それだけに、プロダクトの数が多い当社はVPoE 2名体制。かつ、現場と経営の間の階層が少ない方がコミュニケーションをとりやすくもあるので、私はこのスタイルは組織にとっても良いのではと感じています。
大岩(CTO):また、いろいろな経営判断においてはプロダクトの進捗状況などを理解していないと難しいことも多く、いかに日頃からプロダクトに突っ込んでいるかがとても重要になってきますよね。つまり経営会議では、一定数の技術者によって“技術面での認識度”を上げる必要があり、そういった意味でも2名のVPoEはやはり必要であると私は感じています。
渡邉(VPoE):今後会社の規模が大きくなったらVPoEは増えていくんですかね?
清水(VPoE):何かしら変えていく可能性はありますよね。VPoEが増えることもあるかもしれないですし、もう少し実務から離れた「エンジニアマネージャー」が増えることもあるといったことも…。
大岩(CTO):たしかにそれもあり得ますが、状況によってはVPoEと、よりプロダクトに注力するVPoPとに分けるようなこともあるかもしれません。それは組織の増え方に合わせて決めていくことになるでしょう。
─ VPoEが担う部のカルチャー醸成も、この時代においては非常に大切な役割ですよね。リモートワークも多い環境の中、具体的にはどのように行っているのでしょうか。
大岩(CTO):直近で言うと、今年から「エンジニアミートアップ」というオフラインの社内イベントを3ケ月に一度開催しています。
コロナの影響やプロダクトチームごとに動いている特性から、これまではどちらかというと「個別にがんばっていこう」という雰囲気だったのですが、昨年末の上場をきっかけに“チームとして”の取り組みを明確にした組織づくりにシフトしました。またこれからは、エンジニアそれぞれが深めてきた知見を交換し合うことで図られる、組織力の底上げが重要になってくるのではではないかと。そこで、コミュニケーションの活性化やチームビルディングを目的としてスタートしたのが「エンジニアミートアップ」です。
こうした取り組みによって生まれたものを、ゆくゆくはELEMENTS全体としての技術や個別のプロダクトに還元できれば、と思っています。
渡邉(VPoE):これまで3回開催しましたが、チームを超えたコミュニケーションの活性化にはもう一歩…といったところかもしれないですね。工夫次第で、まだまだ伸びしろはありそうです!
人も文化も、キモとなるのは“コミュニケーション”
─ 今後はどのような人と一緒に働きたいですか?
大岩(CTO):自分の意見や持っている情報を発信しながら、周囲の人の意見も聞き入れることのできる、そんなオープンマインドな人ですね。例えばLIQUID eKYCは伸長しているサービスではありますが、今後も海外市場や付加価値への模索は続いていきますし、そもそもこれ一本でやっていくつもりはありません。そうした、ある意味不確実性の高い中で大切になってくるのは、やはり一つのプロダクトを深堀りするだけでなく、世の中のさまざまな情報を正しくキャッチアップしながら仕事を推進していく力だと思っています。認証技術や個人情報の流れなどそれぞれのプロフェッショナルがいる中、互いを尊重しながら自分のスキルやアイデアを能動的に発信し、ビジネスの成功に向けてオープンにコミュニケーションを取ることができる、そんな人と働くことができたらうれしいです。
清水(VPoE):私はやはり「とにかく技術が好き!」という人を採用したいです。自分が作っているプロダクトはもちろん新しい技術にも興味があって、どんどんとキャッチアップしながらこの先のプロダクトづくりに活かしていく──。もちろんその技術の質を見極める力は必要になりますが、まずは興味を持つという、ある意味“ミーハー”であることはとても大切だと思うんです。
あとは感じが良く、敬意を払いながらコミュニケーションがとれる人ですね。
渡邉(VPoE):たしかに清水さんの言う通り、純粋に“技術が好きだ”という気持ちは持っていてほしいですよね。さらにはその技術は、人の悩みや課題を解決する道具として使うことができるんだと。そこに楽しさを見出せる人が、ELEMENTSには合っているのではないでしょうか。やはり仕事は楽しいと思っているときが一番生産性が高いので、私はそこを非常に重視します。
そして好奇心も!何事にも好奇心を持って向き合っている人は、仕事に限らず魅力的な人が多いと感じています。
─ 今後つくっていきたい組織文化や、開発部として目指す姿を教えてください。
渡邉(VPoE):先ほどのエンジニアミートアップの話にもつながりますが、コロナ前にはランチを一緒にしたり、そこに新しいメンバーを誘ってみたりと比較的積極的なコミュニケーションができていましたが、現在の「リモート×出社」というハイブリッドな働き方になってからは、そういったコミュニケーションがとりづらくなってしまったと感じています。単純に出社することで解決するのか?というわけでもないですし、やはりチームを超えた新しいコミュニケーションを文化としてどう作っていくか?がキモになりますよね。
大岩(CTO):たしかに、エンジニアミートアップでもカバーしきれていない部分はあるので、文化形成においてはこれからも取り組めることがたくさんあるでしょう。さらに私が目指すのは、会社全体のゴール達成に向けて歩を進めながら、開発そのものの楽しさを共有し合える、そんなチームです。開発っていろいろと大変なことはありますが、楽しいことも多いですよね。例えば、さまざまなビジネスロジックの中で設計のパズルがきれいに完成したときなんかはとても楽しい!出社が日常だった時代はそんなちょっとした出来事を共有したり、隣同士でコードを見ながらレビューし合ったりすることができました。そういった日常を、今の働き方でも積み重ねていくことができたら…と。
清水(VPoE):そうですね。コミュニケーションはもちろん大切ですが「出社することが善」というわけではありません。個人に裁量がある、ということもELEMENTSで働く魅力のひとつなので、このハイブリッド体制を活かしながら個々のパフォーマンスを最大化させることができればベスト。
その上でしっかりとコミュニケーションの活性化を図り、プロダクトに還元していける組織でありたいと思います。
ひとつの“プロダクトづくり"にとどまらず、心通い合うチームづくりや、その先にある事業成長に日々向き合うELEMENTS開発部。
そんな環境で新しいチャレンジをしたい!という方、ぜひ一緒に働きませんか。
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