完璧を目指すことではない
アーユルヴェーダを日常に取り入れて続けていくことは完璧で健康的なライフスタイルを送る事ではありません。
アーユルヴェーダーという言葉の意味は生活の智慧、生命の科学という意味です。
アーユルヴェーダーという知識を取り入れると、生活に役立てることができるので知っておくと人生に有意義であるということです。
ですから、デイリールーティーンでセルフケアの奴隷になってしまわないことが大切です。
例えば、今日はセルフケアをしなかったとします。
それはセルフケアをすることより、休む必要があったからかもしれません。
アーユルヴェーダーではピッタやカファよりもヴァータが増えてしまうことをとても気にします。
忙しすぎる、動きが多すぎる、疲れている
これはヴァータを増悪させてしまうことです。
ですから、疲れていて、忙しいならセルフケアをスキップして休むことでヴァータのケアになります。
よくあるのが、真面目すぎてアーユルヴェーダーのセルフケアや理論どおりにやりすぎてしまう人。
ストイックすぎてアーユルヴェーダーで自分のドーシャにあうものしか食べたくないので、友人に誘われたランチやディナーも断ったり、深夜のピザやアイスクリームなんてとんでもないと思ったり、アーユルヴェーダーを知る前は美味しそうなスイーツがあれば食べていたのに、今はそれも我慢。
セルフケアをするため時間をとって睡眠時間を削る。
アーユルヴェーダーの理論ではないことを信じないし、無関心になる。
アーユルヴェーダーを始めると真面目でストイックな人ほどこのような状態になってしまいます。
ある女性がアーユルヴェーダーにストイックになりすぎて、痩せ衰え、うつ病になってしまいました。
人生は楽しむべきであり、罪悪感を感じるべきでなく、なんの喜びもなかったら、セルフケアの奴隷として自分の人生を生きることになります。
時々、脱線してアーユルヴェーダーで消化に悪いとされる食べ物が体内でどのように消化するか確認することで、食事法やセルフケアを行っている時の心身の心地よさが再確認することができます。
アーユルヴェーダーには、様々なセルフケア法や薬草オイル作り、トリートメントで使用するハーブの道具などがありますが、忙しく疲れている時に作ったりセルフケアの時間にあてたりすることではありません。
楽しいと思う気持ちでするとドーシャのバランスも整いますが、忙しく疲れている時にすれば、自分のヴァータドーシャが増え、雑になり良いセルフケアにはならず、ヴァータの質でできた薬草オイルになりがちです。
アーユルヴェーダーは気持ちに余裕があり、楽しんでできる時にすることがとても重要です。
アーユルヴェーダーを実践することは大切な友人や家族の時間を削って、喜びのない人生を送る事ではありません。
有益な人生を送るためのアーユルヴェーダーを実践してみてください。
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