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作品ってどう評価されるのでしょうかね

まあ基本的に自分はモラトリアム(大人への猶予期間)のまま、現在に至るような気がしておりますが、世代なのか、真理なのか、音楽やそういった制作に関わる人たちの永遠の言い訳体質?、言い訳がましい生来の性格?まあ自分の周りの人は8割、9割、そうだと思います。

それが悪いことか?とかは別の話なんですが、モラトリアムを盾に、自分の肯定が先に来て、他者への配慮や、他者の気持ちを考えない発言や行動が最近気になるようになってきました、え?遅い?そんなだからモラトリアムだよって、、まあそうですよね。

なんでアーティスト(ここではいい意味でも悪い意味でも)って自分のことしか考えていなくて、根拠のない自信に満ち溢れてて、気持ちの悪いことも平気でやれちゃうんでしょうね?まあ、こういうnoteの自分の気持ち語り文章もその一つですし、自撮りや、「〜がなければ生きていけない」発言もそうですが、何とも自分的には気持ちが悪い。(でも、やっちゃう)

でも、その行為の先に、何かを「表現する」という最高に気持ち悪い行為があって、それに第三者が感動したりするのですから面白い。まあ、結局気持ち悪くない人は、相対的にバランスがよくて、バランスが良いので感動も少なく、バランスの悪い人は気持ち悪いんだけど、その分感動を産むこともある。というなかなか至極普通の結論に至るわけです。

ここでモラトリアム(大人への猶予期間)ですが、要は「甘えている」、大人になることから逃げている、自分に甘い、自分が好きなやつ、ということで、モラトリアム(大人への猶予期間)な人の方が結局、何かを作るには向いているのかな、、、、と思うのです。もちろん、その分何かを失っておりますよw、人からの信用とか、社会性の欠如とか、まあバランス悪いでしょうからね、生きにくいですよ、でも大丈夫、いろいろ欠如しているから無神経だったりして何も気付いてなかったりしますからw。ってちょいと悪意のこもった感じになってしまいましたが、まあ、概ね良い作品作る人、どっかおかしい、ってのはあるあるですよね。

そこで、本題ですが、自分も作品を作りますが、、、、なんか自分ってすごく「薄いなー」ってよく思うんですよ。じゃあ、薄くなくて、もっと尖ればいいじゃん、かっこつければいいじゃん、とかも思ったりしなくはないんですが、、そもそもですよ、、

冷静に考えて

自分の大好きな、、、そう、例えば、ビートルズのポールさん、この人がとても傲慢でやな奴!とか、逆にめちゃくちゃ丁寧な人だった!、とか、今現在結婚式場の皿洗いのバイトしてても(してないですよw、例えですよ)、お金有り余っている大富豪でも、1年に300本ライブしてようが、2年に一回しかライブしなかろうが、、、胸毛が濃かろうが、薄かろうが、離婚を10回してようが、小学校からの幼なじみの妻がいる愛妻家だろうが、、、人間が薄かろうが薄くなかろうが、、、え?気になる?なんないでしょ?この人プライベートで薔薇をくわえてようが、賞味期限切れの納豆食べてようが、別にどうでもよくないっすか?(全部、例えですらね、一応捕捉です)

*ちなみにポールの曲で好きな曲はこちら。もちろんまだまだ好きな曲ありますがw

まあこれらの大半のことは、あんまり作品の好き嫌いには影響ないと思うんですよ。純粋に作品が好きか嫌いか、が本当の作品に対しての評価な気がしています。少なくとも結構自分はそうで、人間的に魅力があるかないかはそこまで知りたいとは思わない、、、、、

のですが、、、、、、、、、ですが、、、、、その上で、人間だものw

人間として好き・嫌いなんてのはやはりあって、それって作品に対しても、好き・嫌いに影響は正直あるんですよねー。おいおい、言ってること真逆!と思うんですが、この相反する2つの感覚が、自分は作品を評価する時の指針だったりしまして、よく悩むことでもあります。、というか、そこが面白いところでもありますが。

*こういう背景を知るのも音楽の面白さの一つで、自分はこういうの大好き。でも順番は、好きな音楽ができて、興味を持って、人柄や背景を知りたいという順番でしょうかね。この順番が大事なのかな。

というわけで、人の評価なんざ別に興味ないし、とかも思うけど、もちろん人の評価気になるのも本音だし、でも、でも、でも、、、、と優柔不断にこういったことを日々悶々と頭の中で考えつつ、自分の作品も作り続けております。このコロナ自粛期間中に2009年のアルバムを聴き直す機会があり、手前味噌ながら、こんな不安定な絶妙な作品を作ったんだと、素直の作品に面白さを感じたんですよ。自虐的な部分もあるのは否めませんがw、僕はこういう天邪鬼なところがある性格なのでしょう。

だってこんなジャケットのこんなバランスのこんなポップミュージックなかなかないよー(なきゃいいってことではないですが)、と思ったので、アナログLPにして再発することにしました。詳細は追ってまた。これはほんと勢いですし、まだまだ発売日は先の話ですが。

”誰が求めている?とかじゃない、評価は自分が面白いと思ったかどうかだ!”

こちらに、第三者のライナーノーツも記載しときます(もう言ったこと変わってるw、周りがどう評価するかじゃなくて、あくまで聴いた本人と言ってるのに、やはりこういう評価や理解のヒントとなる、ライナーとか大好きなんですよね〜、自分w)

【Elekibass - Paint it white】
Hiya!


11月の寒空の下、Elekibassの待ちに待った新譜が届いた。何気ない封筒に入った何気ないサンプル盤。しかしそれは私にとって、本当に待ちに待ったアルバムなのだ。何しろ彼らは4年間、アルバムをリリースしなかったのだから。私はさっそくアルバムを聴いてみる。

「ハロー、ようやく、やっと、ついに、何とか仕上がったこのアルバム。どうぞ楽しんで聴いてください。そして最高のコメントを書いてください。ロックンロール。」

Elekibassがサンプル盤とともに書いてよこした短い手紙には、だいたいのところ、そんなことが書いてあった(そう、彼らとのコミュニケーションが私はとても好きだ。彼らはいつでも"だいたい"なのだ。私がもし、万が一、ほんのわずかでも日本語を理解したなら、それでも彼らはきっと"だいたい"なのだろう。それは彼らのある種の魅力でもある)。

さてアルバムタイトルは、、と。
Paint it white!!!!
悪くないね。そう、悪くない。ついでに言えば、彼らのさらなる次作品のアルバムタイトルは、Paint it blackだと言う。これには参ったね。Paint it blackもすでにレコーディングは終わっていて、しかもそっちは、私達にもようやく理解できる(そう、"だいたい"ね)英語の曲ばかりらしい。サイケデリックポップだというウワサの次作も気になるところだけれど、まずはこのPaint it whiteを聴いてみよう。


【M1"AIDARO"】勢いに乗ったホーンセクションとゴキゲンなドラム。いつになく気取ったElekibassの面々が繰り広げる賑やかなスウィング。ドライブするオルガンがバンドを煽る。ショウのはじまりにピッタリの曲だ。

【M2"Parade"】続くこの曲は1960'sと1980'sの英国マナーが入り混じるロック。テーマの切ないメロディーの滑らかさと骨太なブリッジのコントラストが素敵だ。力強いギター、ドラム。そしてXTC、、XTC?!、まったく贅沢な曲だ。

【M3"Melody"】Motownのブレイクビーツを思わせるリズムを華やかに彩るクラビとホーン。一体どうしたことだろう、今回のアルバム、冒頭のストレートな3曲。ああ、私はこのアルバムの触れ幅の大きさにようやく気付く。それでも飄々としたヴォーカルはいつもどおり。Awesome, Elekibass!なるほど、エンターテイナーたる所以だ。

【M4"austoraia"】彼らのショウに足を運んだ事のある米国の熱心なファンなら全員知っているこの曲。小柄な彼らが(いや彼らに言わせれば我々が大きすぎるのだ)飛び跳ねて動き回って、手を振り、満面の笑顔で歌う姿を観ていると本当に幸せな気分になる。きっととてもハッピーな歌詞なんだろうと思う。

【M5"showbiz"】これは実に愛らしい曲だ。ストレートなメロディー。得意のシャッフルをゆったりと奏でるこの曲は短くも突然に幕切れになる。しかしそこで曲は終わらない。リコーダーの何ともいえないソロの登場。こんな遊び心が私はとても好きだ。

【M6"Kimi"】いつもショウではアッパーに演奏するこの曲がまるで映画の回想シーンのようにゆったりと響く。これには驚いたね。Casper & the Cookiesも演奏に参加してるって? 実に素敵。この中盤の3曲はElekibassのショウを知っている私たちにとってはまったくお馴染みの曲だ。だからこそアルバムで聴けることがとても嬉しい。

【M7"matikogarete"】端整なミドルテンポ、キレイなコードを刻むピアノ、可愛らしいヴォーカル、これはきっとラブソングに違いない。それも相当不器用なタイプの。意外なまでの整った曲は、むしろ照れ隠しかも。

【M8 koino】この曲のメロウな雰囲気は、1960'sサイケデリックポップの要素や電子音、ギターのカッティング、メロディーを大事に歌うヴォーカル、ポップスのあらゆる要素を織り込んだ曲。こんな曲を作れるようになった彼らの密かな成長振りは驚き。

【M9 Haruiro】最後に切ない切ないメロディーでとっておきの1曲が登場する。ここにトリックは何も無い。ただただ誠実なメロディー。ポップスを愛してやまない彼らが本当に真剣に取り組んだ1曲。こうしてアルバム後半3曲はメロウに誠実に締めくくられる。


どうだろう、Paint it white、気に入ってもらえただろうか?
彼らのようやく、やっと、ついに、待ちに待ったこの新譜。ロックンロール。万歳!


Tom Richmond, 15min records (訳: Like This Parade)
「エレキベースの新譜を紹介できるなんてとても光栄だよ。」

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