マガジンのカバー画像

エレカツ学級通信

10
国語教師が配信する学級通信コラム。特に読み応えのあるものを、一冊のエッセイ集としてまとめています。トップ画像は大好きな太宰治の「桜桃」をイメージしています。
現代の教育に違和感を感じている人、学問を愛する人、良い先生に出会った人、そんな皆さんのそばに配信し…
¥3,000
運営しているクリエイター

2024年10月の記事一覧

成人式(二十歳の集い)がダルい

そういえば、2年経つのか(前書き) 僕の勤務校は私立の中高一貫校なので、中学や高校単体の学校に比べれば、卒業生の担任をするのは稀である。 だから、10年くらい前に初めて卒業生を出したときは感慨深かった。 翻って、今もそうかと言えば、そんなことはない。 僕の勤務校は、最近トレンドになっている「チーム担任制」とか「全員担任制」と呼ばれる制度を取っている。これは生徒・保護者へ/から の依存や癒着の度合いがかなり低くなるので、僕は大変気に入っている。 (話は逸れますが)この制

¥800

10年前に好評だった「源氏物語」のテストを、現代ではAIが秒殺。(※予習法+問題付き)

「源氏物語」の入門には(前書き) 古典に詳しくなくても、「源氏物語」の名は知っていると思います。また、高校時代の古典の授業で最も難しかったのも、おそらく「源氏」だと思います。 「難しすぎて挫折したから、内容は知らない」という人も多いです。確かに難しい。 確かに、冒頭からかなり難しい。文法・単語的にもそうだし、なにより背景知識がなければ手が出ない。 だから、「源氏物語」に詳しい人(=学んだ人)が口をそろえて言うのは、 まず人物関係を頭に入れる 「あさきゆめみし」な

¥900〜
割引あり

世界の終わりに 何が待ってると 思い出したように 君は静かに笑う

エヴァを授業でやってみた(前書き) 昨年度、国語の授業の教材として「新世紀エヴァンゲリオン」を扱う、というなかなかチャレンジングな試みをしてみました。 映像を見せて、その分析を行う。ただし、感想ではなくサブカルチャー批評の文章に基づいた分析を行う、というものです。 サブカルチャー批評は抽象的な概念が多く、なかなか難しいのですが、生徒たちはよく頑張ってくれました。こんなことが出来るのだから、やっぱり、どう考えても世の中の”国語教育”は生徒を安く見積もり過ぎです。 それ

¥800