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ポルトガルの絶景とグルメの旅

こんにちは!ツアーガイドのFujikoです✨
13年前に書いたスペイン留学ブログ「不惑のハポネサ」を、25回のシリーズで別バージョンでお届けします。映画業界で働いていた頃の体験をお楽しみください!


ハポネサ(日本人女性)3人組の旅

「イベリコ豚ちゃん+城塞都市+ポルトガル」と題したハポネサ(日本人女性)3人組の旅は二日目を迎える。この旅を企画してくれたSさんの日程表によると。

~~~~~~~~~~ ◎第二日目:4月21日(土)~~~~~~~~
トゥルヒージョ(Trujillo)パラドールで朝食、チェックアウト。ポルトガルへ。
城塞都市マルヴァオン(Marvao)到着、ホテルEl Rei Don Manuelにチェックイン🏨。
<ホテルの情報はコチラ>(一泊朝食税込:55ユーロ/1名)
午後はマルヴァオン(Marvao)城塞跡と近くの村カステロ・デ・ヴィデ(Castelo de Vide)へ。ディナーはMarvaoで🍽️。
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お姫様気分になれるホテル、トゥルヒージョ・パラドールを後に、我々はポルトガルを目指す🇵🇹
ポルトガルはEU(ヨーロッパ連合)に加盟しているので、加盟国であるスペインとの国境には出入国管理局がない。
陸続きのヨーロッパの国を超えるのはいとも簡単になっている✈️
かつて使われていただろう検問所を国境付近で見つけるが、雑草が生い茂り廃屋になっていた🏚️

私がポルトガルを初めて訪れたのは12年前のことだ。
「第16回 スペイン放浪記 その3」で12年前のバルセロナ訪問について触れたが、その時にポルトガル・リスボン市へも訪れていた🏛️
予備知識もなく、全く期待がなかったためか、あの風景にうっとりしてしまった。
空と海の深い青、そこに流れるテージョ川、自然と溶け込む白壁やタイル壁の家屋…🏞️

また、ポルトガルは私が初めて「オリーブは美味しい!」と実感させてくれたところでもある。
海沿いのレストランでおつまみとして出された大きなプリっとした黒オリーブを見た瞬間、なぜか消しゴムを想像してしまった。
どうせ味もアメリカで食べたピザに入ってた塩っ辛いあれだろうと思ったが、出された物は食べる主義なので仕方なく口に運ぶ。
するとその瞬間、期待を裏切る新鮮なオリーブの香りが鼻孔を抜け、優しい塩の味が口の中にパァーっと広がるではないか🍈
素材の持ち味を活かした優しい味つけは、どこか日本料理に似ている。

そういうわけでポルトガルにはかなりの好印象を抱いていた。
今回訪れるのは内陸のアレンテージョ地方、マルヴァオン市。
その風景や食事がどんなモノなのか楽しみだった🌄

マルヴァオン市はサン・マメーデ(Sao Mamede)山の頂上にある小さな城塞都市で、「鷹の巣」と呼ばれているらしい。
滞在するホテルはマルヴァオン市内にあり、くねくねとうねる山道を登っていく⛰️
運転手であるSさんはかなり気を使ってくれたが、車酔いしやすい私はブルーな気分になり、風景を楽しむところではなかった🚗💫
Sさんの予定ではまず初めにホテルにチェックインするはずだったが、天気が怪しいこともあり、一行は城塞へ向かう。

車から降りると澄んだ空気が気持ちいい🌬️山頂にあるため空気が美味しい。
車酔いから少しでも回復しようと深呼吸し、城塞へ向かう。
万里の長城のような城壁が突然現れる。
巨大な城壁で敵の侵入を防ぐという戦術は、万国共通なのだろう🏯

城塞跡からの眺め


マルヴァオンの街並み

急な階段の幅は狭く、手すりがない!観光名所ではあるが、観光客への配慮をあまり感じられない。
日本では考えられないほどの安全基準の低さだ😅
ここで落ちたら自己責任ってやつか…。
風が強く、城壁につかまらないと身体を持っていかれそう💨

手すりがない急な階段

それにしても、当時の兵士たちは現代人よりも身体が小さかったのか、身のこなしが素早かったのか…。
よくこんなところで戦えたものだと感心する。

城壁から一望すると、白壁にオレンジ色の屋根の家が立ち並ぶ。
沿岸のリスボン市とはまた違った内陸の風景が楽しめる🌅

お腹もすき、一行はホテルEl Rei Don Manuelにチェックイン🏨
そのままホテルのレストランに直行した🍴
Sさんによると、某トラベルサイトでここのレストランの評価は高いらしい✨
3人とも空腹が募るほど、その評価への期待も高まる

ホテルEl Rei Don Manuel

ボーイさんお勧めは、この地方の伝統料理である煮込み料理だった。
円盤型の銅鍋であるカタプラーナ鍋で、じゃがいも、豚肉、あさりをトマトベースでゆっくりと煮込む。
味はシンプルな塩味で、具材の旨みを上手く引き出した料理だった🥘
この優しい味はやはり日本料理に似ている。
こってりと塩辛いスペイン料理に浸る日々を過ごすなか、心地よく期待を裏切るこの味に、ハポネサ3人は感嘆の声を発してしまう😋
ポルトガル料理にまたもややられた瞬間だった。

アレンテージョ地方の伝統料理

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