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業務の指示はOK、人生の指図はNG ~リーダーとしての学び~

「他人と過去は変えられない」
この言葉はよく耳にしますが、実際にその意味を理解し、日常で実行するのは難しいものです。私も時折、この言葉を自分に問いかける瞬間があります。



リーダー的存在だった私

私は子供の頃から、自然とクラスや習い事のリーダー的な立場になることが多い子供でした。それは恐らく父親の影響が大きかったのだと思います。

父は某自動車メーカーの営業マンとして、東北地域でトップの成績を誇る人でした。どこへ行っても人見知りをせず、積極的に人と話をし、グイグイと距離を縮める姿を小さい頃から目の当たりにしていました。

その影響で、私も自然と「グループがあれば引っ張る」ような役割を担うようになりました。社会人になってからも、管理職やチームリーダーといったポジションを任されることが増え、その能力を発揮する機会に恵まれました。


リーダーとしての苦手意識

ただ、リーダーという役割を果たす中で、自分には苦手な部分があると感じていました。それは、「自分が良いと思うことを、どう伝えるか」というコミュニケーションの部分です。

自分では「こうした方が良いのに」と思っていても、それを部下や仲間に指示したり提案するのが苦手でした。この苦手意識は、ストレングスファインダーの結果にも出てきたように、「私はコミュニケーションが得意ではない」ことを裏付けるものでした。(結果については、後日お伝えします)


映画業界での経験

映画業界に身を置いていた頃、オラオラ系のコミュニケーションが求められる環境にいました。厳しい業界で成果を出すためには、時には強い口調で指示をし、ディスるような物言いをすることも許された時代でした。

その方法が効果を発揮する場面もありましたが、後に別の業界へ転職した際、同じスタイルでは通用しないことを思い知らされました。


神戸での異動後に学んだこと

異文化交流の仕事に携わるようになり、アルバイトで来てくれる大学生たちと働く機会が増えました。業務そのものは和やかな雰囲気で進めていましたが、今振り返ると、自分が「アドバイス」として言ったつもりの言葉が、相手にとっては「クソバイス(役に立たないアドバイス)」になっていたのではないかと思うことがあります。

私は業務については部下に指示をすることができても、その人の人生そのものに対して指示をするような発言をしてしまったのかもしれません。


他人の人生を指示することはできない

今になって思うことは、他人の人生の選択に口を挟むのは、決して良いことではないということです。業務上の指示と、人生への指示を混同していた部分がありました。

他人と過去は変えられない。そして、他人の人生を私が指示する権利はどこにもありません。それを今になって深く実感しています。

これからは、「その人が自分で選択できるようにサポートする」という姿勢を大切にしていきたいと思います。それが、私自身のこれからの課題であり、学びです。

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