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介護をする人:自分を最優先に

こんにちは!
ツアーガイドのFujikoです✨

今日は「介護をする人:自分を最優先にする」というテーマでお話しします。
私が7年間の母の介護を通じて学んだ、自分を最優先にすることの大切さについて、ぜひお伝えしたいと思います。
介護に直面している皆さんにとって、このお話が少しでも参考になれば嬉しいです。


自分を最優先にする理由

介護をしていると、ついつい親のために自分を犠牲にしてしまいがちですが、私は介護をする人にこそ自分の生活を最優先にしてほしいと思っています。
なぜなら、自分自身の心と生活が整っていないと、健全な介護ができないからです。

私も、母の介護中に何度も感情が揺れ動き、自分を見失いそうになることがありました。
母の変わりゆく姿や、悲しみ、苦しみ、切なさを受け入れるうちに、どんどん心が揺らいでいくのです。
その結果、自分を見失い、精神的に疲弊してしまうことがありました。

ですから、自分の生活を守ることが何よりも重要です。
自分が元気でなければ、相手に十分なサポートを提供することはできません。
そのため、私は母を施設に入れてもらう決断をしました。


自分がすべきこととプロに任せることを分ける

施設に親を預けることは、すべてを他人に丸投げするという意味ではありません。
私は母が施設にいる間でも、自分しかできないことに集中するようにしていました。
そこで、介護の役割を大きく2つに分けました。

1. 自分しかできないこと
私が特に大切にしたのは、母の心のケアです。
毎日顔を出して、母の気持ちやその日の出来事を聞いたり、自宅に招いて一緒に食事をしたり、ドライブや映画を楽しんだりしました。
これらは、家族だからこそできることです。

2. プロに任せること
一方で、私ができないことはプロに任せることにしました。
例えば、母の洗濯や身の回りの世話、オムツの交換などは、施設の職員やケアマネージャーにお願いしました。
プロに任せることで、私は自分の時間やエネルギーを確保し、無理なく母と向き合うことができました。


家族だけで介護をしない選択

かつては、「家族がすべての介護をするべきだ」という考え方が一般的でしたが、今の時代はそうでもないと感じています。
実際、介護を家族だけで担うことは、非常に大きな負担になります。
全てを自分や家族で引き受けてしまうと、共倒れになるリスクが高くなるからです。
介護をする人が疲弊してしまうと、最終的には自分自身が病気になってしまうこともあります。

介護をする人は、プロではないということを理解することが大切です。
家族の役割とプロの役割をしっかり分けて、自分ができないことは無理にやろうとせず、プロに任せる柔軟さを持つことが必要です。


親の気持ちとのバランスを取る

もちろん、施設に預けている親が「自宅に戻りたい」と言ってくることは多々あります。
私も母から何度も「家に帰りたい」と言われ、そのたびに心が揺れ動きました。
一度は母を自宅で受け入れるとケアマネージャーに伝えたこともありましたが、結局施設での介護が最善だと再認識し、母には施設で生活を続けてもらうことにしました。

ここで重要なのは、親の願いを100%受け入れないことです。
親の気持ちに流されるのは自然なことですが、その場で無理に全部を受け入れてしまうと、自分の生活が壊れてしまいます。
そこで、お互いに折り合いをつける案を出すことが大切です。
例えば、「月に1〜2回なら自宅で泊まることができるよ」とか、「月に1度は一緒にお昼ご飯を食べよう」といった、現実的な譲歩を提案するのです。

何度も言いますが、自分の生活を守ることが最優先です。
自分を大切にしなければ、結果的に介護も続けられなくなってしまいます。


子育てとの両立について

介護をしながら子育てをしている方も多いかと思いますが、その場合、子育てを優先すべきだと思います。
なぜなら、子供は親の支えなしでは生きられないからです。
一方、親は施設の支援があれば生活を続けることができます。
冷たいように聞こえるかもしれませんが、現実的に考えれば、子供を優先することが最も大切です。


自分のやりたいことを諦めない

介護中であっても、自分のやりたいことを諦めないことが大事です。
なぜなら、親自身も、子供にはやりたいことをやってほしいと願っているからです。

私も、母の介護が理由で自分の夢ややりたいことを諦めることは、母に対して失礼だと感じました。
また、それは母に対しても罪悪感を抱かせることになるのではないかと考えました。
そのため、私は仕事を続ける環境を整え、趣味や旅行もできる限り楽しむようにしていました。

仕事に関しては、上司が介護制度の導入をサポートしてくれ、私は在宅で介護をしながら働くことができました。
また、母の緊急時には、上司や同僚が快く対応してくれたため、出張や海外旅行も続けることができました。
これが、私の大きな気分転換になりました。

趣味についても、年に1回は必ず旅行を計画しました。
キューバ、メキシコ、スペインなど、さまざまな国に訪れ、その時間を大切にしました。
こうした自分の時間があったからこそ、私は介護に向き合い続けることができたのです。


終わりに

今日は「介護をする人:自分を最優先にする勇気」というテーマでお話ししました。
介護をする中で、親の気持ちや生活を最優先にしようとする気持ちは自然なことですが、まずは自分の生活を守ることが最も重要です。
自分が健全でなければ、他者を支えることはできません。
どうか、無理をせずに自分の生活や夢を大切にしながら、親との時間を大切にしていただければと思います。

それでは、また次回お会いしましょう🌸

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