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日本に帰るという選択?

わたしはロンドンに長く住んでいる。
あまり具体的に言いたくはないんだが、長い。
わたしのなかでは1970年代から前の英国在住日本人は第一世代というカテゴリーで、80年代は第2世代、90年代は第3世代、2000年代は4、2010年代は5、というイメージ。
第一世代は移住がまだ難しかった世代。
第2世代もまだ英国ではめずらしかったと思う。
わたしは第3世代で、じわじわ日本人が増えてきたときに、わたしも便乗して英国に住み始めた。

この長い在英で一度も日本に帰るということを考えたことがなかった。
でも一生ここにいるような気もしない。
将来が全く読めない。
でも、そろそろ動くときだというのはわかっていて、今年は動きたいと思っている。

日本に帰るのも選択肢にはある。
わたしは帰国して、日本にいる移民のひとたちの力になりたいという気持ちがある。
わたしが通った道だから、移民のひとのことはよくわかる。
そして、日本語が教えられる。
適任。

でもなー、日本に帰ったら、ロンドンを思い出して泣いたりするような気がしてる。
懐かしくて恋しくて泣くんじゃないかな。
ロンドンがすきだからなー。
でも、でも、でも……、生活ってどこに住んでいても同じだから、きっとすぐ慣れて、住めば都でどこに住んでもそこがすきになるような気がしてる。

風向きは変われば日本に帰るだろう、などという戯言のようなことが現実になれば、今ある全てを捨てる勇気と、捨てたときの爽快さと、捨てたことによる後悔は、今まで味わったことのない感情、新鮮、大丈夫、時がきたら怖がらない、人生の契機はケーキ。


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