TDT200 後編
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1週目は大体22時間45分くらいだった、つまり休憩は1時間15分ほど。最初にあしラボの小野寺さんが寄ってきてくれたので、すぐにマッサージをして貰う。自分としてはやはり右スネ前のハリが気になっていたので、そのことを伝え重点的にほぐしてもらう。アイシングもして貰いかなり気持ちよく復活気味になった。しかもいつも通りのあーでもないこーでもないトークで気持ちもだいぶラクになった。
昼間なので起きてはいるが結構意識が飛んだりもしていて、そのあと色んな方と喋ったが誰と何をしゃべったかはあいまいwこれ以降会った人の記憶が曖昧なため名前を出せなかったり順番が変わったりしているかもしれないけどご容赦くださいw
おじきや定子さんも来てくれて、みんな元気よく話しかけてくれたので、だいぶ前向きな気分になった!そのあとも着替えたり補給をしたりライトの電池を変えたりと、やると決めていたことを1つ1つこなしたが、直射日光が強すぎでモバイルバッテリーの温度が上がり時計と携帯の充電ができず焦る。300㎞くらいを1度に走ることなんてまずないから、絶対に1つのログで残しておきたかった。ただ、何度やってもダメなので次のデポバック地点から背負って持っていくことにした。
あれこれやっているうちにスタートの時間が近づいてきた。改めて完走賞のだるまを持って帰るイメージを膨らませる。何のためにだるまを持って帰る用の袋を持ってきたんだ!と自分を叱咤激励し疲れているなりに行ける気がしてきたところで最後にサクさんが来てくれて気合を貰ってスタート!
と同時に開始20mでTDT100の参加者のペースついていけない、みんなと一緒にキャッキャしながら引っ張ってもらう作戦は開始50mの曲がり角で崩れ去る。ここまで差があるのか、そしてこんなにも脚が動かないのかというショックで焦り始めるが、何とかキロ7分くらいは出せていたのとシンさん、前田さんはすぐ前にいたので冷静に淡々と進む事を誓う。この時エマちゃんは前の集団にくっついて行ったと勘違いしていたが、後方でスタートしていたみたい。休んでいる間にさらに気温が上がり日差しも強くなったので、2周目の2,3km地点くらいから手ぬぐい濡らし作戦をすぐに再開する。
そのあとちょっと進んだところで、前田さんからヒザに違和感が出たから先に行ってくれと言われる。ほとんど一緒に走ってきた仲間を置いていきたくはないが、合わせてペースを落としてあげられる程の心と体の余裕もなくあとから来てもらうことを約束して先に行くことにした。
そこからは一人で淡々と走ったが、丸子橋近くで初めましての小林さんが応援してくれて、少し話して落ち込み気味だった気分が回復した。今年の彩の国100mileリレーで優勝したメンバーの1人で、そんな強い方が自分を知ってくれているなんてちょっと恐縮だったが、応援の力も気持ち増したように感じた。ここまでくると心も訳わからなくなり結構単純になるのかもw
この先の二子玉川までは少し走りにくい砂利が続くが、歩くとゴールできないので淡々と走り続けるしかなかった。ちなみに、この区間の河川敷横に自分の出身校があり、グランドもあったりするが、ゴルフ部だった自分はたいして河川敷に思い出もなく、暑すぎて人もいないため何の刺激もなく修行ランが続いた。ようやく二子玉川に近づいたところでアヤコちゃん、ヨッシーさんが待ってくれていてまたしても元気をもらう。
やっぱりこの先のコンビニに寄る時間はなく、自販機で水分補給を済ませ走り続ける。東名高速手前あたりで、コンビニ休憩をしていたTDT100の参加者達に追いつかれた。挨拶はちゃんとすると決めていたので、抜かれる時に1人1人に挨拶したらみんなちゃんと元気に返してくれて相当元気になった。ヒデキさんには相当激励を貰ったし、初めましてのトキミンゴノ青柳さんに声をかけてもらい大淵さんがペーサーだと聞き会えるまでは頑張ろうと思えた。あとRBRGのキーさんはメッチャ褒めてくれたし、中にはポッドキャストを聞いたと言ってくれる人がいたり、みんな優しくてついつい泣きそうになった。でもやっぱり速度差は歴然で改めてコンディションの差を痛感し疲労感満載な身体に意識が戻ってしまった。そのあともポツポツとぬかれ、挨拶自体は楽しいのだが身体が動かない歯がゆさと焦りが徐々に強まっていった。そんなところでまたアヤコちゃん、ヨッシーさんが応援してくれていて少し持ち直せた。
2周目の鉄道公園に向けた河川敷に打ちのめされそうになり始めたのはまさにこの辺りから。行ってもまた帰ってこなければならないという事実、体が動かなくなってきた状況、脚全体の疲労感などの色々なマイナス要素が交わり、眠気によって思考力が低下しポジティブ切り替えもできず落ちる一方だった。そんななか聖子ちゃんと多分初めましてのムッキーさんが追いついてきて、自身もラクではないはずなのに励まして貰い何とか心を保てた。一緒に行こうと言ってくれたが、明らかに自分が遅く先に行って貰ったが、このペースでもう少し頑張れそうだなとも思えていた。その先でTDT100の方が脚を攣っていたので、塩熱サプリをあげて回復するまで無理しないように伝えはしたが、寄り添うことができなった。かわりに安達君を引っ張る形になり何とかデポバックポイントに到着。
ここで水分補給をしながら周りの方と少し談笑しつつ、またしてもキーさんに褒めてもらい気分が紛れた。トモさんも毎回かなり気をかけてくれて、ここまでやって貰ったからには絶対だるまを持って帰ろうって思い直せた。あと、他のTDT200メンバーが向かっているのと、時計と携帯の充電もできるようになったのがわかり嬉しかった。ただし、これ以上思考低下するのは避けたかったので眠気覚ましのトメルミンを投入し出発。
聖子ちゃん達とスタートするものの、身体が走ることを拒否する。とりあえず慣れるまで歩いてみたがなかなか復活せず。そのため先に行って貰うことにするが、その時に言って貰った”完走しようね”という言葉が嬉しく、そのあと嬉しさと行きたくても身体が動かない情けなさや疲労で感情が入り乱れ一人泣いた。河川敷で一人とぼとぼ泣きながら歩いているのはさすがにヤバい奴だし、頭もすっきりしないので少し横になることを決める。5分くらい経ったタイミングで後から来た安達君に声を掛けて貰い、寝てはいないがなぜか少しスッキリした感が出たため、また進み始めゆっくりだがまた走れるようになった。ここから先は調子の波の周期が短くなり、幾度となくつらくて歩きたいと思ったり少し楽になったりが繰り返されたが、全体的に下がっているのは間違いなかった。そして8km位走った先の公園でもう無理かもしれないと心がほとんど折れてしまい、石垣に腰を掛けた。ここでもう終わったと思った。情けなくて泣きそうになる。
その直後に前田さんに追いつかれた。ヒザが復活したようでいつもの優しい笑顔で走っていて、行くよって言ってくれたのでついていく事にする。すると不思議なもので同じペースで走れるようになり、そうするとまた気持ちも上がってきた。二人で行けると言い合い続け何とか多摩川河川敷を脱出する。少しゴールに近づいた感が出たがまだまだ時間的余裕はなく、なるべく走っていたところで復路の月岡さんに遭遇。まだまだ元気でこっちも元気なった、その先で元気になったシンさんに抜かれ東青梅駅手前のコンビニで補給して何とか鉄道公園に到着できた。
1周目に比べると1時間くらい遅い到着で焦りも少しあったが、ここから使う脚が変わるので、それを楽しみたいと思えていた。とにかくキツイ時は何でも良いから変化を探して足掛かりにするのが良い気がする。ヘッドライトを装着したり時計の充電をしながら岩垂さんと話す事で気が紛れたし、強い人のオーラと落ち着きが伝播してきて集中力が増してきた。他にもいろんな人に声を掛けて貰って元気を貰って前田さんと出発。
120kmほぼ同じ動きをしてきたので、やっぱりトレイルに入ると動けるようになる感覚が出てくる。これが出てくると心も元気になり、正のスパイラルに入っている感になる。前田さんも同じようで、200km走った後とは思えない良いペースで引っ張ってくれたし、それが楽しく感じられた。深夜の真っ暗な山でおじさん二人がこれはゴールに行ける、行ってやるって何度も言い合っていた、ある意味狂気である。そして同じようなタイミングで妻からの励ましのLINEを貰い、ダルマを家に持って帰って飾ろうって書いてあったのが嬉しかったし、迎えに来てもらえる事になり出し切る決心ができた。
そして、榎峠エイド前後でTDT100の方々に追いつき始める。ウルトラあるあるである、後半人に追いつけると気持ちが少しラクになる現象がまさに起きていた。そのあともドミさん達に追いついたり、榎峠先からは帰路の選手たちとすれ違い始め賑やかになってきた。吉田君、立石さん、ヒデキさん、秋楽さんや久しぶりの布間さんなどみんなテンション高く話してくれるのが嬉しかったし、青柳さんと大淵さんにも会えて良かった!大淵さんにはUTMFの最後で応援ありがとうございましたって言おうと思っていたのに、気分が高揚して伝えるのを忘れてしまった。
そしてもうちょっと先でヘッデンの灯りが見えない状況でよく聞く大きな声が、そう学さんの登場である。ここでテンションが爆上がる。聖子ちゃん、ムッキーさんも元気そうでお互いのエールを送り合う。結果明らかに身体が軽くなり嬉しくて跳ねる感じで進んでいたらエイドに到着。だいぶやってやった感が出て、ようやく心からゴールに行けるかもという希望が見えてきた。
ただ相変わらず時間に余裕はないため、水を少し補給しただけでさっさと常福院に進み、帰りにちゃんと補給する作戦を選択。この前後でオリエさんもっこさんペアに遭遇し、元気に進んでるのを確認できて安心した。気分も上がっていて難なく常福院に到着できたが、なんと夜中にも関わらず灯りをつけてくれていて、お守りを貰え甘酒まで振る舞って頂いた。そして更にトモさんが居てくれて激励を貰う、もう絶対完走するしかないって思えた。ただ長居はせずさっさと降りてエイドに到着。ここで補給を頂きながら、RyuGさん、松井さん、ミカさん、シャウさん、ケンちゃん、俊彦さんなど色んな方と喋って励まして貰って英気を養う事ができた。できることならずっと居たいって思えるほど居心地が良かったが、河川敷を良いペースで走ることはできないと思えたのでなるべく早く出るように意識していた。前田さんも意識は同じようで、目を合わすだけでエイドを出るタイミングが合った。
エイドから先も同じように良いペースで進んでいくが、どう計算しても鉄道公園からゴールまでを1周目とほぼ変わらないペースで走らなければいけない事が判明する。そのため、鉄道公園に降りてから何をやるかそのあとどう進むかを前田さんと相談しながら降りて行った。そのおかげで鉄道公園についてからの着替えやその他の準備は上手くいき、あまり無駄なくまた前田さんと再出発。ここまで来たら一緒にゴールするしかないと思っていた。約250km、38時間45分走ってきて、残り60㎞を9時間15分で進まなければいけないという余談が許されない状況である。その後の多摩川河川敷までの間はコンビニに寄らず自販機での補給にして時間を節約し走り続ける。この区間はちょっと下り基調で、トレイルで脚が解れているので意外と気持ちよく走れた。そしてついに多摩川到着、約260km走ってきた後の残り52㎞の8時間耐久走が始まった。ここから先は絶対に脚は回復せず削られる一方なので、いかに心を前に向かせ続けられるかが自分の焦点となった。そのため、サロモンまでは長い目で見れば下り基調だとか、あとはウィニングランだとか訳の分からないポジティブワードを出しまくっていたが、結局これがTDTのルールに繋がっていて、耐久系競技の重要な心構えだった。そして、1個1個見覚えのあるポイントをクリアしては淡々と次のポイントへ進むなか、奥村さんが引っ張るTDT100のグループに抜かれるが、そこでもみんなに激励を貰い心が前に向く機会になった。そのあとちょっとして、どうしてもトイレに行きたくなり、2km位先にトイレがある事がわかったのでペースを上げて走っていたとこで聖子ちゃん、学さんに追いつく。そこでまた元気を貰うが、トイレの焦りがあり先に進んで何とかトイレに滑り込み事なきを得る。
ただ、次の問題が勃発、なんと紙がなかった。よく聞くパターンにこのタイミングでハマってしまった。焦って入ったため、確認を怠っていた自分を嘆くがもう遅い。一瞬で色々な代替え案は頭に浮かぶが、どれも非現実的で人間としての尊厳に抵触しそうであった。そこに学さんが到着したのがわかり、学さんを通じて他の参加者からティッシュを貰い何とか事なきを得た。危うくゴールで心から喜べない状況になるところだった。トイレを出てお礼をお伝えして、先に行ってしまった前田さんに何食わぬ顔で合流し、また同じペースで進ませてもらうが、ペースの上げ下げと止まった関係で脚の疲労が増してしまった。それでも何とか粘って最後のデポバックポイントに到着。
そこで、ライトを預けたり補給を整えたりしながらドミさんスープを頂く。やっぱり本当に美味しく身体に染み入っていた。本当ならもう2杯くらい飲みたいところだったが、相変わらず走らないと間に合わない時間だったので早めに出発を意識していた。そんな中シンさんも到着して、お互いエールを送り合い先に出発させてもらう。出発してちょっとしたところで、また聖子ちゃん、学さんに追いつき少しの間並走させて貰う。学さんはずっと聖子ちゃんを気遣い喋っているのが印象的で、その中で走りに集中し淡々と良いリズムが保たれている感じだった。
ここからは5km~10kmに1回はエイドがあり気が紛れるし補給できるので、いよいよゴールが見えてくる感じが出てきたが、日差しが相当強かったのでまだまだ油断はできなかった。そんな中なんとトモさんが逆走応援をしてくれていて、改めて完走を祈って貰いグッときたし、行けるといって貰えた事でゴールがイメージできまた泣けてきた。サングラスを持っておいて本当に良かった。そこで頂いた力をもとに、次のなにわエイドに到着し、クリアンさんから激励を貰いながら美味しい明石焼きを頂いた。優しい味と適度な塩味に癒されつつも、根が生えないように早めに出る意識を保ち出発。次の豚汁エイドを楽しみに淡々と走る。ここからは、各エイドの優しさと美味しさのインパクトが強くて、実際はそこそこ苦戦しながら走っていたはずだが、記憶がほぼないw
その前後でヒサエさん武田さん達に応援いただく。ヒサエさんの顔を見ると泣きそうになってしまうので、少しおちゃらけてたらまた元気が出た!
豚汁エイドではキヨピーさんに豚汁に少しご飯を入れて貰って食べたが本当に美味しかったし、パワーにつながった。そして一緒に挑戦したエマちゃんも応援に回ってくれていた。とんでもない疲労と絶対悔しいはずなのに笑顔で送り出してくれて、その強さと優しさが嬉しくエイドを出たあとまたちょっと泣いてしまった。絶対完走しようと気合を入れ、その先のトイレにより自販機で水分補給を行い再出発。とにかく暑く、ここまで来て熱中症で倒れたくなかったので、水分は大めに補給し機会があれば手ぬぐい作戦を続けていた。さらに二子玉の手前で麦茶を振舞ってくれる方がいてミネラル補給ができ、二子玉の自販機で追加の水分補給を行い、ちょっと行ったところでゼロカロリーエイドに到着。飲み物の補給は十分だったのでお断りさせて頂いたが、みんなからの応援はとてもありがたく、また気力がみなぎってきた。ここで応援してくれた小野寺さんに、マッサージのお礼としてまだ走っている姿を見せられて良かった。(そして次回に向けての刺激にもなっていたら嬉しい)
次はガス橋エイドで、そこのフルーツポンチを目指して頑張ろうと前田さんと励まし合いながら走り続ける。どんなに頑張ってもキロ7分半~8分くらいのスピードしか出ないため、まだ計算上は余裕があるわけではなかった。そんな中シンさんが追いついてきてこの区間は3人で進んでいた。この前後からは何かをクリアする度にグータッチをしていた。なぜだかグータッチのおかげで走れるスイッチが入る気がした。2周目の途中で、ほぼ諦めていた自分を優しい笑顔で回収してくれ、その後ずーっと笑顔で一緒に引っ張り合いながら進んでくれた前田さんに対し、心からありがたいなーって思い始めたら思考が振り返りを始めてしまい、ゴールもしてないのに辛かった時間帯や人の優しさを思い出してまた泣けてきた。48時間も寝てないと、脳みそも上手く働かず感情のコントロールが難しくなることを体感できたが、昼間の河川敷でおじさんがする事ではないので堪えて前に進んだ。
そしてついにガス橋エイドに到着、またしても今野さんがいてフルーツポンチを食べている自分をつめしぼ(冷たいお絞り)で冷やしてくれて、ザックにも食料を詰めてくれて至れり尽くせりだった。ここにもずっと居たかったが、まだ走らないと間に合わなそうだったので最後のひと踏ん張りを心に決めて出発。ここらへんで溝江さん、和田さんペアと一緒になりパックで進む事になったが、出た直後は計算がうまくできておらず少しペースを上げて走ることになってしまった。その後六郷土手手前ぐらいで余裕を確信することができ、ペースを落としつつ水道で身体を冷やしながらゴールする準備をし始めた。溝江さんはかなり汗をかいたあとがありキツそうだったが、前をグッと見て走り続けている姿に強さを感じたし、その姿を見守りつつちゃんと引っ張っている和田さんの優しさと責任感が出ており、信頼し合っている良いペアだなって思えた。
その後六郷土手を過ぎ、堤防を上ってラクに走っている中で前田さんとゴールについて相談し始める。当然二人は一緒にゴールするつもりだったが、できればシンさんも一緒がいい。ただ、シンさんはまだ見えないしペーサーもいるから無理には誘えない。そんな中、ミカさん、シャウさんが自転車で後ろから追いついてきて、ちょっと後ろにシンさん達が来ていることを教えてもらう。そのため溝江さん達に先に行って貰い、歩いてシンさん達に追いついて貰って一緒にゴールする事が決まった。シンさんのペーサーをやってくれていた大口さんには本当に申し訳ないのと感謝を強く感じ、ようやく終わりだという解放感からまたコッソリ泣いてしまった。めちゃくちゃ暑くて無駄な水を使っている余裕はないはずなのに、何回泣いたかもうわからなくなっていて、ゴールで泣き死んじゃうんじゃないかってちょっと恐れていた。そしてもうサロモンが見えるというタイミングで前田さん家族かお迎えに来て、さらにうちの妻と息子も登場。ここで待っているとは思わなかったのと、両家の紹介が始まりなんか楽しい気分になり泣い、ているどころではなくなる。学さんとかも来てくれていて、いよいよゴールへの最後の橋を渡る。
すごい大勢の人たちが、強い日差しのもと声援を送ってくれた。ここまでの47時間45分はほとんど己との向き合いに時間を費やし籠った暗い世界にいたのが、急にキラキラした世界に飛び出た感覚になり、結婚式の参列者よりも多いであろう大祝福を浴び、嬉しくありがたく幸せな心地でいっぱいになった。確実に愛に包まれていた空間のなか、3人で肩を組んでゴール!本当に出し切った、いや実力以上の力を出せて帰ってこれた。
そのあとトモさんにハグしてもらいダルマを受け取る。48時間誰よりも自分たちの完走を信じ応援し続けてくれたトモさんに、何度も何度も同じようなお礼を言うくらいしか自分には出来なかった。
今回、本当にいろんな方々に応援を頂いたがそれがなかったら確実に完走できなかった。でも、その事は走る前のシミュレーションからなんとなくわかっていた。そこで、1つ決めて走っていた事がある。それは、TDT100の参加者、応援、サポート、運営、エイド等の方々に会ったら笑顔でお礼を言うというものである。苦しくてもポジティブな振る舞いをすると、僅かでもポジティブな力が自身から出てくるのと、ポジティブに返すと元気だねって言って貰える確率があがり、人から言ってもらえる事で自分はまだ元気なんだと良い勘違いができる。結果、数えきれないくらい辞めたいと思っていたのに、常に笑っていて余裕そうに見えたという言葉を何度か頂き、狙い通りやり通すことができた。TDT200は練習をしないと絶対に完走できないが、それをしたうえで”心が身体を動かす”ことを意識的に実行しないといけない気がした。
最後になりますが、48時間自分たちを信じて支え続けてくれたトモさんには感謝の想いでいっぱいです。あとTDTの運営の方々、各エイドで対応してくれた方々、色々なタイミングで応援をしてくれた方々、大きな力を頂きました、どうもありがとうございます。そしてTDT100参加者/ペーサーの方々、1人1人熱意を持ち準備し暑いコンディション下での100mileというやった事のない挑戦をしている最中にも関わらず、応援にエネルギーを割いてくれてありがとうございます、ちょっと力を吸い取ってしまっていたらスミマセンw最後に一緒にTDT200に挑戦した、エマちゃん、前田さん、シンさん、一緒に走れて幸せでした、また最後まで支えてくれて本当にありがとうございます!もっと色んな方と喋っていたはずですが、途中から記憶が曖昧で名前がわからなかったり覚えてない方もいて、出せなくてすみませんでした。
ノリと勢いで踏み出した先には今までとは違う、”やってみないとわからない自分や世界がある”事がわかりました。時には先にやることを決めてから、どうするか考えるのもアリかなと改めて思えました。そして、やった事がない事に挑んでいる人を認めあたたかく支える事が”愛”で、それゆえTDTは愛って言われているんだなぁって思えました。次は自分が愛を出してく番ですね!
本当にどうもありがとうございました!!これからもコツコツと少しずつ頑張っていきたいと思います!
Stravaの記録はこちらです➡https://www.strava.com/activities/7219103347
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