波島想太

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「わたくし数十億年ぶりにオリジナル漫画を描きますわよ!」の感想

https://kashicomcom.fanbox.cc/posts/7976869 「わたくし数十億年ぶりにオリジナル漫画を描きますわよ!」(黒淵かしこ・HAPPINESS) (タイトル画像は上記fanboxより引用)  先日話題になった「中世ラブロマンスのコミカライズをしているが全然興味ない」というエッセイ風漫画。私も形態は違えど他者のアイデアを託されて小説風の物語を書くという経験がありますが、何が面白いのか全然わからないアイデアを形にしなければならないこともありま

    • 君たちは(公式からエロ同人誌を訴えられたら)どう生きるか

      はじめに※本件は私自身の実体験ではありません。 本件概要 本件は「本件は、コンピュータ用ゲームソフトについて著作権を有している原告が、被告に対し、その主要登場人物の図柄を用いてアニメーションビデオを制作した被告の行為が、著作権(複製権、翻案権)及び著作者人格権(同一性保持権)を侵害するとして、右ビデオの製造、販売及び頒布の禁止、右ビデオの廃棄、損害賠償並びに謝罪広告を請求した事案」です。  対象となっているゲームソフトというのは「ときめきメモリアル」です。著作権関係で「と

      • 同人誌の表紙に素材集の写真サンプルを模写したイラストを使ったら高額請求、そして訴訟された件

        はじめに ※本件は私自身の実体験ではありません。 本件概要  本件は「原告が,被告において原告の販売する写真素材を原告に無断でイラスト化して自らの作品に使用して販売した行為が,原告の当該写真素材に係る著作権(複製権,翻案権及び譲渡権)を侵害すると主張」し、「被告が,本件本訴の提起を含む原告による過大な損害賠償請求等が不法行為に当たると主張」し、それぞれ損害賠償請求をしていた事案です。  以下、判決文より要約です。 原告は、写真等の映像コンテンツを作成、販売する企業。

        • 劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』の感想

           アニメのウマ娘は大河ドラマであって、「確定した史実には忠実で、その隙間を埋めていく」のが大原則となっている。ここでいう確定した史実というのは、「出走レースとその着順」である。  競馬を語ると必ず出てくるのが、「もしあの馬とこの馬が直接戦っていたら」という話題である。世代を超えたものもあるし、同世代でありながらすれ違いで直接対戦する機会がなかったものもある。  ジャングルポケットを主人公にすれば、アグネスタキオンは必ずその前に立ちはだかる最強のライバルになる。しかしタキオンは

        • 「わたくし数十億年ぶりにオリジナル漫画を描きますわよ!」の感想

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          「画家とAI」の感想

          https://morning.kodansha.co.jp/comics/379192/0000381345.html https://twitter.com/muukasa/status/1716385829076287533 Twitterに投稿したものを、折角なのでこちらにも転載しておく。  槇原敬之は「Appreciation」で原発への感謝を歌い、忌野清志郎は「サマータイム・ブルース」で原子力は要らねえと歌った。どちらもミュージシャンとして素晴らしい意思表示だ

          「画家とAI」の感想

          映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の感想

          ※思い切りネタバレを含むので、覚悟完了の上でよろしくおねがいします。  私はごく一時期、廃工場の近くに暮らしていたことがある。その工場は銅の精錬場で、かつては公害を起こしたり山を丸坊主にしたりと様々な問題を抱えつつも操業を続け、やがて鉱脈の枯渇によって製錬所としての役目を終えた。私がそこに移住した頃にはもう操業を終えてかなりの期間が経過していたけれど、その建物はまだ往時の姿を留めていた。  一度だけ、外から見られる範囲で見物に行ったことがある。構造物が錆びていたり、窓ガラス

          映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の感想

          COMITIA145同人誌感想

           タイトルの通りです。  書いたら追加していきます。 ひなび旅ひなび宿(道民の人さん) 私も鉄道ファンの端くれとして何度か鉄道旅行をしたことがある。ただ「何度か」でしかない。それもフリーきっぷでとにかく遠くまで、長い距離を乗る、みたいなさほど面白みのない行程しか組めなかった。それゆえに私の旅は何度かしかなかったのだ。繰り返しやるほどでもなく、それこそ鉄道に乗るだけなら、YouTubeに前面展望動画がいくらでもある。わざわざ赴くまでもない。  それでも私はまだ旅に憧れを持って

          COMITIA145同人誌感想

          だから僕は、(五輪に)H(antai)ができない

           私は去年にこんなことをつぶやいている。 https://twitter.com/ele_cat_namy/status/1251977401136934912 外出「自粛」で補償がない、とは言うけれど、私が直接的な被害を受けるような職種ではないとはいえ、もしこの状況で離れて暮らす家族に何かあった時に、覚悟さえ決めれば会いに行ける、という状況であることは、一つの精神的な救いになっている。 https://twitter.com/ele_cat_namy/status/12

          だから僕は、(五輪に)H(antai)ができない

          「吉田誠治作品集&パース徹底テクニック」の感想

           私は絵を描けない、ということについて、「描けないのではなく、描かないだけだ」みたいな指摘もありますが、まあそれはそれとして、とりあえず現状として、私は他人様にお見せできるような絵を描くことができていないわけです。  そんな私がこの「吉田誠治作品集&パース徹底テクニック」を購入したのは、吉田さんの過去の作品が好きというのもあり(コミティアでは必ず立ち寄るサークルさんです)、そんな吉田さんが時折公開している作品添削がとても面白いからです。  その添削の一部は、添削依頼サイトでも

          「吉田誠治作品集&パース徹底テクニック」の感想

          COMITIA128同人誌感想

           タイトルの通りです。  書いたら追加していきます。 サイレントメッセンジャー(いとどめさん) 飛行機に乗っていると地上のあれやこれやから切り離されるという感覚がある。ノートパソコンがあり、今や機内Wi-FiもあってTwitterなんかもできてしまう時代ではあるけれども、とりあえず空に飛べばひとまずいろいろな案件が保留される。船と違って飛んでいる間は基本座席に座っているしかできないというのもあるかもしれない。 本作を読んでいてまず思ったのが、地上における慌ただしさと、空にお

          COMITIA128同人誌感想

          瀧に思うこと

           私が電気グルーヴを初めて見たのは「N.O.」のPVで、その軽妙なリズムとなぜか心に残るフレーズはとても印象的だった。  収集癖のあるオタクとしてデビューアルバムから買い集め、電気の前身である「人生」のアルバムも入手した。ライブには行ったことがないが、私の青春は電気と共にあった。  そんなわけでこの度瀧が薬物所持で逮捕されたことは相当にショッキングな事態であり、ショッキング過ぎてかえってどうしてよいかわからず困惑している。  こんな事態はなかなかあることでもないので、自分の心

          瀧に思うこと

          劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>の感想

          「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」を見てきました。いろいろ思うことがあったので忘れないうちに書き留めておくことにします。  たぶんネタバレはないと思いますが、私自身がネタバレを気にしない人間なので、配慮の足りない部分はあるかもしれません。その辺は覚悟完了ということでひとつよろしくお願いします。  私はTV版シティーハンターを見て育ち、ご多分に漏れず第1期エンディングテーマGet WildからTMNetworkに入ったような人間であり、本作にはかなりの思

          劇場版シティーハンター &lt;新宿プライベート・アイズ&gt;の感想

          「波島君が百人集まっても怖くない」

           かつて、とある人にそう言われたことがあります。  といっても面と向かって言われたのではなく、Web上の日記みたいなもので、それも私への言及がメインではなく、別の才能ある人の引き合いとして、「波島君が百人集まっても怖くないが、〇〇さんが本気を出したら自分はビビる」みたいな記述だったように記憶しています。  その人自身もとても才能のある方で、私が無料で公開している小説の(いいねやブクマですらなく)閲覧数を百倍どころか千倍しても到底かなわないくらいのユーザー?読者?数を抱えている

          「波島君が百人集まっても怖くない」

          誰かを応援するということ

           FC東京を応援している時にも感じたことだけれど、私にとって誰かを応援するというのは、一緒に一喜一憂するということなのだろうと思う。私一人で生み出せる日常の起伏などたかが知れていて、だからこそ別の誰かと一緒に喜びたいし、憂いたいのだ。  私はFC東京に常勝など求めてはいない(まあそうなればいいね、という願望はあるけど)。勝てるときもあれば負けるときもある、それも酷い負けを繰り返す時期だってある。それでもチケット代返せ、とは思わない。チケット代はあくまで一喜一憂する権利であり、

          誰かを応援するということ

          ドールズフロントラインについて

           2018年8月1日に正式日本向けリリースされた携帯端末向けゲーム「ドールズフロントライン」について思ったことを書いておきます。  本記事は攻略ではなく、どちらかと言うと日記寄りの覚え書きです。よろしくお願いします。  本ゲームに登場するキャラは「人形(ドール)」と呼ばれ、それぞれ実在する銃の名前を持っています。  種類はハンドガン(HG)、サブマシンガン(SMG)、アサルトライフル(AR)、ライフル(RF)、マシンガン(MG)、ショットガン(SG)の6種あり、それぞれに特

          ドールズフロントラインについて