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コラム9:「ベルタンさんの畑」に気を付けろ!
以前、「ジュヴレ・シャンベルタン」をテーマにしたパーティに参加したことがあります。 作り手違いで10種類のG・シャンベルタンが出ていましたが、私が美味しいと思ったのは3種類だけでした。4種類はまぁ水準に達していましたが、残りの3種はG・シャンベルタンと名乗って欲しくない味でした。
一応ちゃんとしたパーティでその結果ですから、一般の人がG・シャンベルタンを購入する場合大きな危険が伴います。
ジュヴレ村(かつての呼称)は名の通った畑がある西の斜面から、東側の平地のあたりまで、かなり畑を拡げてきました。その結果、村名のワインで言えば隣の「モレ・サンドニ」や「シャンボル・ミュジニー」と比べると、数ランク味が落ちているワインが少なくありません。美味しいG・シャンベルタンを得るためには、良い作り手(ドメーヌ)をコツコツ覚えるか、詳しい人からアドバイスを受けたり、信頼できるお店で購入することが肝要です。
シャンベルタンの由来は、「ベルタンさんの畑(le champ de Bertin/ル・シャン・ド・ベルタン)」です。ベルタンさんは自分の畑の名前が後年これだけ人口に膾炙(かいしゃ)するとは、想像も出来なかったことでしょう。