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大人よ!自然回帰しようぜ!〜丹波フィンランド大使からの提案〜

こんにちは丹波フィンランド大使のpieni(ピエニ)です。
私は、生まれ育った故郷である兵庫県と京都府にまたがる「丹波」という地域で、フィンランドで見たこと、食べたもの、知ったこと、感じたことなどを伝えたり、体験してもらえるような企画をしています。
そんな丹波フィンランド大使の活動をする中で、欠かせないのが自然と過ごす時間。
フィンランドの森でビルベリー摘みをしたときに「フィンランドでは私有地であっても、節度を守れば誰でも大自然の森に入って、ベリーを摘んだりキノコを採ったりと自然を楽しむことができる自然享受権があるんだよ」と現地の方に教えもらいました。


フィンランドの森にたくさん自生しているビルベリー(フィンランド語ではムスティッカといいます

そんな自然享受権のもと、森で自然を身近に感じ暮らすというフィンランドの人びとの生き方に関心を持ちました。
わたしも幼少期は祖父母に教えてもらいながら、野草を取って食べたり遊んだり、キノコ狩りに行き、お正月には秋に収穫した米の藁でお飾りさんを作っていました。
このように、自然が日々の暮らしの中に当たり前のようにあったのですが、祖父母が亡くなり大人になるにつれ、そんな生活からはどんどんかけ離れていきました。

フィンランドでは大人になっても、自生しているベリーやキノコを採って食べ、サマーコテージへ行き湖で魚を釣り、心と体を休めるために森を散歩をする。
自然を身近に感じる文化が息をするように根付いていることが、とても素晴らしいと感じました。
それと同時に「丹波ならすぐ身近に環境があるんだから出来ることじゃん!まずは自分からやってみよう」そう考えるようになりました。


フィンランドの森と湖。ベリー摘みをしながらふと顔をあげるとこんな風景が広がっている

とはいっても日本の森はフィンランドのなだらかな森とは違って、険しい急斜面や、道に迷うと危険な場所もあり、少し準備や慣れが必要です。
そういったフィンランドの穏やかな森との違いも、日本人が自然から離れてしまうきっかけの一つなのかなと思います。


五感をフル活用!丹波の自然をフィンランドのように感じる

そこで今回は森遊びが得意なガイドさんにお願いして遊んでみました。
テーマは「大人よ!フィンランドのように自然回帰しようぜ!」

滝や山が好きすぎて登山ガイドの資格を取り、丹波だけではなく全国の山や滝を駆け巡る「おタキ」さんのガイドで、近所の里山に登ってみることに。

さらに、麓の野原や川の土手では、フィンランドの自然享受権を体験するかのごとく、野草や山菜を採って自然の恵みをいただきます。


川土手には「カラスノエンドウ」など食べられる野草がたくさん自生していました

里山は山頂まで約30分の道のり。
登山道があるので安全なのですが、思ったよりも岩がごつごつしていて急斜面。


日本とフィンランドの森の違いは「なだらか」ではなく「急斜面」も多いこと

運動不足のわたしは少し面喰いそうになりましたが、色とりどりの花が咲いたり、芽吹き始めた鮮やかな緑の葉を茂らせる木々に囲まれて、だんだんと心地よく幸せな気持ちになってきました。

山頂付近の展望スポットからの眺望には「あー気持ちいい」と思わず呟いていました。そこには何とも言えぬ爽快感がありました。


山頂付近の展望スポットから見渡す風景。心が晴々とした気持ちになります

下山してからの楽しみは、野草や山菜を調理していただくこと。
フィンランドのように森の中に焚火スポットがあるわけではないので、近くのキャンプ場に移動する必要があるのと、調理のための道具を準備する必要はありましたが、それはお楽しみの範囲内。

スズメノエンドウやカンゾウという野草や、菜の花やシロツメグサを摘んでおいたのでそれを天ぷらにしました。
山菜の女王と名高いコシアブラも登場。


知っていましたか?シロツメクサの花って食べられるんです。サクサクのおかきみたいな食感なんですよ

タカノツメという山菜は軽くゆでて刻んでご飯に混ぜる。
ノビルという野草はカットしてピザの上にのっけて焚火で焼く。
豪華な野草&山菜ランチの完成です。


自然の恵みをたっぷりいただきます!野草ランチの完成。

そうそう、忘れてはいけないフィンランドエッセンス!
フィンランド流ソーセージのBBQ「マッカラ」も一緒に体験しましたよ。


フィンランドの定番BBQといえば太いソーセージを焼くマッカラ!

サクッとした食感や少し苦みのある山菜、甘みを感じる菜の花や桜の花。
風にそよぐ木々の葉音に、さらさらと流れる川の音と鳥のさえずり。
木々の間からこぼれ落ちる春の光。
五感をフル活用して自然の中で過ごす時をたっぷりと味わいました。

「ほんとに気持ちがいいね」
「なんだかぼーっとしてきた」
「ここで寝てしまいたいね」
「心がスーッとする」

参加メンバーからはこんな感想が聞けました。

自然の中で過ごしてみるととってもリフレッシュすることができました。
「明日からも頑張れそう」という気持ちになったりと、フィンランドに住む方のように森で過ごすというのは、生きるための活力に繋がることを改めて体感しました。

今はまだ「よし行こう!」と意識しないとまだ森へ行けませんが「ちょっと森へ行ってくる。ちょっと森で休んでくる」というように、行きつけの森へ行く習慣ができると、もっと考え方や生き方も変わりそうです。

皆さんもぜひ、少し自分の周りにある自然に足を伸ばしてみませんか?
まずはお散歩からでもいいと思います。
もし周りにそんな自然が無いよというときや、今回のような自然回帰がしたい!と思ってくださった方は、ぜひ丹波までお越しください。森遊びのプロと一緒にナビゲートいたします。
フィンランドのように森で自然と過ごす時間を楽しみましょう!

岐阜・飛騨高山でフィンランド体験イベント開催!

最後に、日本でフィンランドを感じることのできるイベントをご紹介いたします。

エラマプロジェクトでは日本にいながらフィンランドを体験・学べるイベントを全国で開催しています。
エラマプロジェクト代表でありフィンランド生涯教育研究家・石原侑美が2022年夏フィンランドに滞在し見てきたフィンランドの風景、雰囲気、実情、リアルを皆様にお伝えいたします。
7月16日(日)は岐阜県高山市で開催。
フィンランドってどんなところ?という基礎知識から、フィンランドで実践されている人生の描き方をワークショップで学ぶなど、フィンランドを通じて自分の豊かで幸せな生き方を考えるイベントです。
また、フィンランド名物お菓子・シナモンロールを一緒に作る体験もあります。まるでフィンランドで生活しているような体験ができます。

詳しくは【岐阜・飛騨高山開催】フィンランドのライフスタイル体験プログラム〜生き方デザイン、シナモンロール作り〜 をご覧ください。

Text by  pieni(ピエニ)(丹波フィンランド大使)


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