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この夏、フィンランドをこよなく愛する11歳の娘と初めてのフィンランドへ行ってきます!


こんにちは、少しご無沙汰しておりました、あいすかです。
みなさん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

もう、毎日、あついあつい。
わたしの住む関東では、連日、朝から熱中症アラートが発令されています。
ここまでくると異常な暑さですよね。

夏休みに入った子どもたちも、日中は清涼を求めて、プールや海に通っています。
本能的に水に浸されたいという気持ちが凄く分かります。
ひとり時間は皆無になりましたが、それも今だけ(子どもたちが小さいうちだけ)なのです。
2023年は、仏教の「中今(なかいま)」の言葉を思い出す機会が多くありました。
いまここを大切に生きること。

今回の夏休みは、我が家にとって新しいチャレンジが後半に待ち構えています。

8月後半、わたしと小学5年生の娘はフィンランドへ行きます。
わたしは12年ぶり、娘にとってははじめての海外旅行となります。

今回の旅行は「ワクワク」というより「あぁ、やっと行ける」という安堵感のような気持ちがわたしのなかにあります。
娘さんも、はじめての海外に緊張しているといった様子もなく、フィンランドへ行くまでの間に、夏休みの宿題を終わらせることに必死です。

あと数週間後にせまったフィンランド行き。
まだ、パスポートを取り寄せ、海外保険に加入しただけ、何の準備もできていないことに少しだけ焦りを感じつつ、今回はフィンランドとわたし、フィンランドと娘との出会い、旅行に対する想いを綴ってみようと思います。

しばし、お付き合いくださいませ。

フィンランドとの出会い(わたしの場合)

小学生くらいの時に、ムーミンのアニメをみたことが最初のフィンランドとの出会いでした。
当時は北欧がどこにあるのかも分からない子どもでしたが、なんかズングリムックリのかわいらしい体系のキャラクターに惹かれたことは覚えています。

中学生の時に、バレーボール部の先輩から「あなたハーフ?北欧っぽい感じがする。背が高い女性が多いのよね」と言われたときに、北欧ってどこ?とはじめて意識しました。
地図帳で調べたら、なんと遠い。行くことはないだろう、と地図帳を閉じたことを覚えています。
北欧の女性は背が高い、と教えてくれた先輩は、どうしてそのような情報を得ていたのか?当時はインターネットもなかったはずなので(歳がバレます)、今更ですが先輩に質問すればよかったと思います。

10代、20代ではフィンランドにふれる機会はありませんでしたが、社会人になり30代で大学院へ進学したときに、どっぷりとフィンランドの制度に触れることになります。

産後女性の健康、子育て観について自ら全国調査し、データを集めて研究を進めていた時、日本だけでなく海外について、アメリカ、ヨーロッパ(ドイツ)、北欧(フィンランド)の妊娠出産、子育て支援制度を調べました。
そこで、フィンランドの制度、ネウボラという存在に惹かれ、フィンランドの子育て環境のみならず、働き方、ライフスタイル全般にも関心を持つようになったんです。

ネウボラ(neuvola)とは「アドバイス(neuvo)の場」という意味で、妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援とともに、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートを目的とした機関(フィンランド大使館のサイトより引用)。

わたし自身、娘が1歳の時だったので、さまざまな葛藤を抱えながら子育てをスタートさせていました。いろんなことを諦めたり、スローダウンしたり、産後は体調もあまり良くなかった。
「母だから」の役割をがんばりながら、「もし、わたしがフィンランドで子育てをしていたら、ネウボラさんがそばにいてくれたら?」
そんなことを考えていた時期もありました。

いまは子どもも成長し、すでに11歳。2人目も5歳になりました。
産後の大変さは思い出になりつつあります。
これは、わたし自身の話。ですが、それで終わらせていいのかな?
まだ、日本では産後の母親、父親、家族へのサポートに課題がたくさんあります。

日本で子どもたちに関わる仕事をしながら、フィンランドの子育て環境を見てみたい、という想いがずっと頭にある。
もう、いいかげん、フィンランドへ行こう!
それが、今のわたしの原動力になっています。


フィンランドとの出会い(娘さんの場合)

今回、一緒に同行する11歳の娘さん。
彼女はわたしがエラマプロジェクトを知る以前から、フィンランドに関心を持っていました。
本人曰く、最初に北欧を知ったのは、おそらく小学生低学年の頃。
NHKのテレビ番組を観たことがきっかけだったのでは、と言っていました。

その番組は、北欧各国(フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、アイスランド)の大使館をめぐり、駐在大使にインタビューする番組でした。
彼、彼女たちが大切にしているライフスタイルについて、ご家族も出演し、インタビューを受けていました。
娘と同年代の子どもさんたちが、お気に入りのソファーや北欧デザインの小物を紹介する場面では画面にくいつくように観ていたことを、いまでも覚えています。

「おかあさん、わたし、こんなお部屋に住みたい。フィンランドの人が、夜にキャンドルを灯して本を読むって言ってたでしょ。なんて素敵なの!フィンランドのお花の布って日本にも売ってるかな?(マリメッコを見ながら)」

「フィンランドの子も、夜はキャンドルを灯して本を読んだりして過ごすのかな?なんてオトナなの!」

興奮して話をしながら、番組をその場ですぐに録画していました。
(数年たった今でも何度も観返しています。)

それからは図書館でフィンランド関連の本を何度も借りてきては読み(おそらく市内図書館のフィンランド関連の本はすべて目をとおしています。)
マリメッコの布を購入して、壁にかけたり、インテリアのワンポイントとして飾ってみたり、ヒンメリを手作りで制作して吊るしてみたり、もう毎日、娘の頭の中はフィンランド。

そのうち通っている公立小学校の担任の先生に「わたしの将来の夢は保育士、旅館のおかみさん、校長先生、またはフィンランドへ移住する人、このどれかになります!」と宣言するようにまでなっていました。

エラマプロジェクトの企画にも自ら参加したい!と、飛騨高山で開催されたエラマ文化祭にも参加し、フィンランドから来日されていたナチュラルウェルビーイングの第一人者であるマリ・ペンナネンさん、そして妹で写真家のマリアンネ・アホネンさんとも仲良くさせていただきました。マリさんのお子さんと自分が同級生であることも判明し、娘のなかでフィンランドのお友達のお部屋を見てみたい、という目標もでき、彼女のフィンランドへ行くという想いは確固たるものになっていきました。

娘さんのフィンランドとの出会いはテレビ、書籍からスタートし、リアルを求めるまでに成長していきました。

とはいえ、小学生の娘と一緒にフィンランドへ行く、と決意するまでには、家族をはじめ、まわりの理解が必要でした。

タイミングがよかったこともあります。
そのことも書いてみたいと思います。


7年越しのフィンランド。おそらく今が絶好のチャンス!!

実は7年前に、当時、フィンランドセンター主催の「夏休みフィンランド親子留学」に娘と参加する予定だったんです。(2023年現在は開催されていません。)

娘さんは当時5歳、わたしも大学院を修了し、行政の健康関係の委員やNPO活動をしながらネウボラの研究を続けたいな、と考えていた頃でした。

たまたまフィンランド関連のサイトから親子留学を知りました。
幼児とフィンランドで生活することで、わたしがインプットしてきた情報(論文など)は事実なのか、それを体験してみたかったんです。
実際にフィンランドの子育て環境を肌で感じることからみえてくることが必ずある。

当時はひとりっ子だったので、夫も仕事があり、わたしたち母娘の2人旅に何の問題もありませんでした。
いつか留学したいという夢のために独身時代からコツコツ貯金もしていました。
子連れになるとは思いませんでしたが、これも何かの縁かな、と。

さあ、出発の1ヶ月を切ったところで、まさかの第2子妊娠が発覚!
もちろん、嬉しいことではありましたが、出発前に安定期に入っていないということ、留学先(研修先)から産科のある病院までかなりの距離がある、ということなど、諸々を考慮し、親子留学は取りやめたのでした。

それから7年、第2子も元気に成長し、すでに6歳になろうとしています。
家族も増えて、家事育児、仕事と日々やることは山積みではあるのですが、こうして娘自身がフィンランドに関心をもっているときに、親子で行くということにこそ、意義があるように感じています。

そして、わたし自身も昨年度から、新たな仲間達と日本でのネウボラ活動について実践研究をスタートしました。
いまだからこそ、フィンランドで吸収できることが沢山ありそうな予感がします。

この7年間にはコロナ禍もあり、だれもが海外へ行くことにハードルがありました。
でも、どんなときにでも、やはりタイミングはあるんだな、と思うんです。

時間がかかっても、心身のコンディションが整っている時に行動すればいい。
タイミングって必ずあるんです。

7年前、無理してフィンランドへ行かなくてよかった。
今だから言えるんですけどね。

全てがネタになる、そんな旅にしたい

これまで、長々とわたしたち親子のフィンランドへの想いと旅行への意気込みを読んでいただき、ありがとうございました。

これから、パッキングや必要なものを揃えないといけないのですが、とりあえず、12年前より格段に世の中は進化しているので、旅も便利になっているはずです。

まずはバスポートとクレジットカード、体調の管理には気を付けて、とにかく楽しむことに専念したいと思います。

全てがネタになる!そんな旅をしてきます。帰国後、また報告します。

暑い日が続いておりますが、みなさまもお身体にご自愛くださいね。

それでは、また!いってきます!

Text by Äiskä あいすか(Cheer up girls★かあちゃんライター)



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