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和でよみとく えらま by 橘茉里

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エラマプロジェクトにおいて「和えらま」担当の橘 茉里さんによるコラム。日本とフィンランドの共通点から豊かな生き方を見出していきます。
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2022年3月の記事一覧

桜と和歌。日本の先人たちの死生観と和エラマ的な生き方を考える

願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃 これは平安時代の末期に活躍した歌人、西行が詠んだ和歌です。有名な歌なので、聞き覚えのある方もいらっしゃるでしょう。 叶うなら、桜の下で、春に死にたいものだ。 二月の満月の頃(2月15日頃)に。 こういう意味の和歌です。 当時の暦では、満月が来るのはその月の15日目。二月と言っていますが、今の暦に直すと3月中旬から4月上旬に当たります。まさに桜の季節ですね。 私はこの歌に惹かれます。 人生の最期に見る光景が、この和