el cactus verde

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最近の記事

生物多様性条約と先住民族 / 先住民とは?

前回更新したnoteの記事では、生物多様性条約という条約が先住民の参加をどう定めているか、といったことに触れました。 ではここで「先住民ってどういう人たち?」ということについても、短く考えたいと思います。 こんなとても重要なことを、覚書のようなメモにすることにためらいがあり、考え込んでいるうちにあっというまに時間がたってしまいましたが、とはいえ、この場所はあくまで筆者の頭の整理のため。 本来であれば、国連機関や研究者の方もたくさんの情報を出されているし、当事者の方による説明

    • 生物多様性条約と先住民族 / 国連の先住民族の権利宣言から15年

      さて、筆者はなぜか15年前の今日(9月15日)だと思いこんでいたのですが、正しくは15年前の2007年9月13日、国連総会の場で「先住民族の権利宣言」が採択されました。 生物多様性条約では、前文をはじめ、条文上でも先住民族や地域コミュニティ(IPLCs)の人々の役割を重要なものと位置づけ、条約交渉の議論においてもまた、彼らを大切なステークホルダーとみなしています*1。 まずは、この条約がどのように先住民族と地域コミュニティの人々について触れているか、条文を確認してみましょ

      • 健康な環境に関する権利 / 国連人権特別報告者によるレポート(その1)

        先日のnoteの記事でも触れたように、今年12月には中国を議長国とする生物多様性条約COP15がカナダで開催され、2030年までに国際社会のあらゆるステークホルダーが取り組むべき生物多様性実現を目指すための行動目標が採択される予定です。 この目標の文案については、この間、文案を練るための作業部会等が何度か開催され、議論も大詰めを迎えています。 さて、こうした国際社会の議論の潮流の中、環境保全に取り組むために「人権」の尊重もまた重要であるというメッセージも、いろいろなところか

        • 生物多様性条約COP15 重要論点 / The Gardian

          昨日、このnoteを始めるにあたって紹介したThe Gardian 8月30日付の生物多様性条約COP15についての記事。 以下の記事では、このThe Gardianの記事にどんなことが書いてあるかについて、紹介したいと思います。(翻訳ではなく超訳ですのであしからず) 記事ではまず、生物多様性条約(CBD)は気候変動防止枠組み条約(UNFCCC)と同時、1992年のリオ会議の時に決まった双子の環境条約であることが紹介されています。 今年2022年晩秋には気候変動条約のCOP

        生物多様性条約と先住民族 / 先住民とは?

          【はじめに】生物多様性条約 COP15まで90日

          一週間前の2022年8月30日に、The Gardianのサイトに、このような記事が出ていました。 2020年秋に、中国昆明で予定されていた生物多様性条約COP15。 長引くコロナ禍の影響で、COP15は何度も開催延期されていましたが*1、ようやく2022年冬にホスト国の中国開催ではなく、議長国は中国のまま、開催地をカナダ・モントリオールに変更して開催される予定が発表されています。 COP15では、2010年に名古屋で開かれたCOP10で、2020年までを目標年とし10年

          【はじめに】生物多様性条約 COP15まで90日