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約束

先日、3DケモノVtuberが集うVR音楽ライブ、UN∞REALIZE(アンリアライズ)に出演させていただきました。

特設サイト⇒https://unrealbeast.com/unrealize/
ライブアーカイブ⇒https://www.youtube.com/live/USgHnr2Esq0?si=ETCalEZ-PdgXkQdy

最高すぎました。ホントにホントに。何日か経っててもあの時の熱が冷めないままで。

その時の様子を振り返る配信

でも触れたかもしれませんが、
今日はとある【約束】について、語りたいと思います。

昨年の11月、ボクは

こんな状態でした。そして、当日は。結果として

苦しくて苦しくて、結果、満足のいく歌唱ができませんでした。

ケモ大の後、このことについて触れることができませんでした。思い出すと、悔しくて、申し訳なくて。後悔とか。フラッシュバックして。吐き気がして。

歌うのが怖くなった。弾き語りができなくなった。そんな時期がありました。自分の活動の根っことなる部分ができなくなってしまった。これからどうするんだろう。活動できるのか…?と思いました。

ケモ大のリハーサルの段階から、症状についてはじめに、一緒にステージに立つルチくんに伝えました。

ルチくんは親身になってくれて、
「エクト君が苦しくて歌えなくても、オイラが歌うから、ステージに一緒に立ってほしい」
バンドメンバーにも伝え、全員が理解し、慰めてくださいました。結果としては…。

ルチ君が選曲した曲を満足できるパフォーマンスができなかったこと。
ボクがメインで歌うところ、コーラスを必死に練習していたルチ君が、当日はボクの代わりにメインを歌っていたため、コーラスができなかったこと。バンド陣の方々にも、顔向けできませんでした。

悔しくて、申し訳なくて。どうしようもなくて。全部。全部台無しにしてしまった。

ステージが終わった直後。

後悔は。あとにしよう。今はまだ。ケモ大に最後まで演者として立っていないと。

そして、VRCでの同時視聴会場に行きました。

最後のBlessingが流れた後。

気づいたら、泣いてました。

周りからしたら感動して泣いていたように見えていたかもしれない。違うんです。

正直、達成感や感動からくる、涙じゃなかったんです。

悔しくて。悔しくて悔しくて。ルチ君も一緒に見てて。気づいたら泣いてました。

ありがとう、ありがとうねって。言ってくれました。
なんでだ。なんでだよ。台無しにしてしまったじゃないか。ボクが。ボクが台無しにしちゃったじゃん。なんでだよ。なんでだよ…。

そのあと。

【リベンジしよ。マジで。お互いにVやってたらいくらでもチャンスあるから。一緒にやってくれてありがとう】

って言ってくれたんです。それがルチ君と交わした約束でした。

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そしてケモ大が終わった直後、おそらくケモ大を見て、ユウマさんが
「3DVtuber集めてライブをやりたい」との話から、ルチ君が話を進め、
さっそく声をかけていただきました。

当時のスクショ。あ、これ無断だけど…ごめんね、タウ君、ルチ君


それが去年の11月末のことです。ケモ大が終わった直後です。

正直、こんなに早く話がくるとは思っていなかったので、自分としては、うれしさの反面、すごく怖かったんです

この時は自分の配信でも弾き語りができない、鼻歌でさえ歌おうとするとえづいてしまう。本格的にイップスとなり、歌うことができていなかった時期です。

また大きなライブに出させていただいたとき、歌えないんじゃないか。
本番までプロジェクトみんなで頑張って作り上げたものに、影を差してしまうことをしてしまうんじゃないか。裏切ってしまうのではないか。歌えるのか?後悔をしてしまうんじゃないか。

ぐるぐると悪いイメージしか思いつきませんでした。

ライブが怖い。

そう思うようになりました。だれかと一緒に作り上げる、演奏する、歌う。一体となってみんなで創り上げること。それを自分が壊してしまうのが怖い。


「このライブで歌えなかったら。今後、ボクは。こういうライブに参加するのは辞めよう。周りに迷惑だから。Vtuberも。辞めてしまおうか」

そう心に決めました。

UN∞REALIZEのプロジェクト。ルチ君が統括として、本当に大変だったと思います。

それぞれが役職、各ポジションで持っている知識と技術を持ち寄ってだんだんと本番に近づいていきました。

形になっていく様子をみることしかできなかったけど、

これ、絶対成功させたい。足を引っ張りたくない。あんな想い。もう絶対したくない。

そう強く思うようになりました。そこからはもう。どうなってもいいから、ぜったい歌いきるぞって思いました。

そして迎えた本番。ファーストステージ。

きゆちゃんとがうさんの最高のパスを受け取って。

歌ったのは自分自身の曲。そらのつづき

もつれて転んで進むこと怖いなら
なくすことおそれないで そっと手をにぎっているから
見つめてるくすんだ空が 「世界のすべて」だって絶望していたんだ
悩んで暗くなる空に 遠すぎて見えない星達がまってる
扉にかけた手に込めた 思いのままの夢
道はつながっているから

当時ボクが書いた歌詞。なぜか自分自身に問いかけ、ぶつけている気がしました。

夢を見せてあげるから!

と結んで、歌唱が終わりました。

歌えた。歌えたよ…。ボク、歌えたんだ。こんな大きい舞台で。

楽しい。楽しいよ。ありがとう。ありがとう。うれしいよ。ボク、歌えた。

開始30分しか経っていないのに、早くも泣きそうになっていたのは秘密。

そして、finalステージ

1曲目はエクトのテーマ。
なんと、
第一回目のケモ大でルチ君と一緒に歌った曲です。
そしてエクトのテーマを2番までフルバンドで演奏をするのは初めてです。

曲が始まるまでの待機中、
思い返してみると、いつも大きい舞台で歌う時にはルチ君が隣にいてくれたな。って。うまくいった時ばかりじゃなかったけど、緊張して歌う時は、決まって隣に居てくれたね。そんなことを考えました。

舞台裏

この時点でもう歌えないかも、なんて頭から抜けていました。

全力で届けるだけだ。ルチ君と。

そして始まったエクトのテーマ。

周りの演者様に比べて圧倒的に作曲の知識がなかったボクが作った初めての曲が、こんな大きな舞台で、隣には一緒に歌ってくれる相棒がいて。

歌唱中に一番一緒に歌ってくれた方が多かったのは、エクトのテーマだったんじゃないかな…。と思います。

Let’s Sing to Catch your heart!
君の心を掴むために歌おう!

そう願いを込めて作った曲が、ここまでの存在になるなんて、思ってもいなかったです。

エクトのテーマについて

歌っている最中、いろいろと思い出しちゃって、泣きそうになっていました。

歌えない、吐き気がして歌えないあのときとはちがう。感動で、感謝で、泣きそうでした。

ラスサビに向かう、Let’s Sing to Catch your heart!を4回。
だんだんと声を重ね、勢いをつけていくパートなのですが。

最後のLet’s Sing to Catch your heart。
ルチ君はリハーサルの時にも見せなかった圧倒的な上ハモで、

「いけるよな?!いってこい!」
とルチ君に背中を押されるように。

そしてギター1本とボクの歌唱だけのパート。
ボクの活動の原点。

ホントに。ホントにこの時点で泣きそうで限界だったのですが、なんとか頑張って振り絞りました。

キミがつらくてさびしいなら ほら、ここにいるからだいじょうぶ
みんながいるだいじょうぶ

ルチ君のコーラス。最高すぎました。終わったあと。ミュートしてちょっと泣いちゃいました。

だけど、
なみだは。あとにしよう。今はまだ。最後まで演者として立っていないと。

ケモ大の時とはちがう。今度はちゃんと胸を張って立っていられる。やり切った。ホントにありがとう…。

そして見事感動のフィナーレ。

あの時と同じように、VRCでライブビューイング会場に向かいます。

みんな泣いてた


ルチ君とも合流して、会った瞬間、なんだか知らないけど涙がとまらなくなって、ルチ君も泣いてて。

なんか撮られてた

次の瞬間、ルチ君から思いもしなかった言葉が。




















「裏テーマ。約束。達成したね。ホントにありがとう。マジで」












ボクは、ボクは。このプロジェクトになってから、一度もルチ君の前で、
「あの約束」のことは話してなかったのです。なんで、ボクは。ボクは。今の今までずっと、心の奥にしまっていたことを。

統率をしているルチくんに、「歌えないかもしれなくて、それが怖い」なんて相談して、負担をかけたくなかったから。そんな心配をしていることも、一言も話したことはありませんでした。

でも、ルチ君はしっかりと覚えてくれていたのです。

そのあと、通話で話したときに、もう。ボクは感情が爆発しちゃって。

嗚咽が止まらなくて。ありがとうしかいえなくて。

そのとき、
実はルチ君も。ボクの歌えなくなってしまうことをずっと心配してくれていたこと。エクトのテーマを歌っているとき、ルチ君自身も泣きそうになっていたこと。を聞きました。


約1年。この日を迎えるのが怖かったです。だって。もう失敗したら、おそらく立ち直れないから。

あの失敗から、挫折から、後悔からずっと抱えていた、囚われていたボクの心をあの日から止まっていたボクの心を解放してくれた今回のライブ。

1年前からの後悔を上書きしてくれる素敵な思い出によって。
やっと、ゆっくり眠れる気がします。

ホントにありがとうUN∞REALIZE。
携わってくださったすべての方。見に来てくださったすべての方。

そして、その機会を与えてくれた最高の相棒。ありがとうね!!!!



心 鮮やかに 彩る 瞬間 記す 1ページ 
さあ いつもこの歌を胸に歩こう
ずっと色褪せないように
Song for you. Remember, you’re not alone.
We’ll always be with you. See you later then, take care! Uh~
When you feel alone, remember this song
See you later then, bye bye!


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