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【番外編】なぜ今コミュニティが求められるのか考えてみた。

▼前提

コミュニティが必要とされてる理由、役割を考えてみた。コミュニティ=”人と人とがつながり合う関係”と定義している。

1.コミュニティがなぜ必要か?

想像してみてほしい。周りに話せる人、相談できる人、心から信頼できる人がいない状態を。寂しい、孤独、疎外感。そんな気持ちにならないだろうか。

日本老年学的評価研究機構(JAGES)の研究によると、
・独りで食事をする独居男性は2.7倍抑うつ状態になりやすい(2015年研究)
・多趣味な高齢者は死亡のリスクが低い。趣味2個で10%、趣味5個で31%死亡リスクが軽減される(2021年研究)

参考元:JAGESプレスリリース

という研究結果が出ている。
さらに地域包括センターレポートによると、
周囲に相談出来る人がいないと情報が入ってこず、公的支援も受けにくくなる。

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参考元:地域包括センターレポート

人と人とがつながり合う関係は、心理面の安心だけではなく公的支援などの様々な情報が手に入り、生きやすい環境がつくられる。よって福祉や予防医療の観点でコミュニティは必要なのである。

2.コミュニティの役割

▽参考:コミュニティの関係図

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コミュニティの関係性を示した図である。

クローズなコミュニティほど心の安心・安全は高い。その最たるは「家族・友人・恋人」である。しかしイチから関係をつくるのは難易度が高い。

一方、オープンなコミュニティは人と人とがつながりやすい。しかし心理面の安心・安全は低く深い関係になりにくい。クローズなコミュニティに属するほど心理面の安心や心の支えを得ることができる。

3.コミュニティの3要素(おまけ)

人と関係を深めるには3つの構成要素をまとめてみた。

①共通言語

相手と自分だけが分かる言葉
例)通称、略称、●●小(小学校)、●●ちゃん(あだ名)、●●先生など

②共通体験

共有の住んでいた場所、旅行に行った場所、働いていた場所など

③安心・信頼

どんな言動でも受け入れてもらえるだろうという心の状態
応援や賞賛された経験を指す。
例)すごいね、それやろう、それいいじゃんと言われた体験など

デートを思い出してみて欲しい。
相手との共通点を探し、共通の話題を話し、一緒の場所に行き、お互いにしか分からない言葉が生まれ、日々のたわいもない出来事を話せる仲になり、相手への安心感を覚えた記憶はないだろうか。

人との関わりの中で「共通言語」「共通体験」「安心・信頼」の3つの要素が満たされた時、相手との関係は深くなると考えられる。

4.さいごに

ハーバード大学で75年にわたって行われた研究結果を紹介したい。
参考:TED ロバート ウォールディンガー "人生を幸せにするのは何?”

(抜粋)
私たちは手っ取り早く手に入れられる生活を快適に維持してくれるものが大好きです。家族や友人とうまく関係を維持していくのは至難の技その地道な努力は地味でその上その仕事は 死ぬまで続きます。

75年間に渡る研究で定年退職後一番幸福な人は仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達です。我々の研究で繰り返し繰り返し示されたのは最も幸せに過ごして来た人は人間関係に頼った人々だという事したそれは家族友達やコミュニティだったり様々です。

”良い人生は良い人間関係で築かれます” 

人と人とが関係築くのはとっても難しい。しかし忍耐強く時間をかけて関係を深めていった先には良い人生が待っている。だからこそ、これからもコミュニティを考えたいと思う。

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