名もなきクリエイティブディレクター
私たちの原体験の話ですが、広告代理店の営業担当部署の中にときどきいるんです、「名もなきクリエイティブディレクター」と呼びたくなるような人が。
その人は、表に出ることなく、ただ、自ら企み、叩き台を出し、矢面に立ち、大きな成果を出す。本当に意味ある仕事をしています。
クライアントの本質的な課題を理解し、こうあるべきだというゴールを独自に設定し、クライアントのモチベーションも高めて、ゴールに向かうためのチームもマネジメントして(…なんなら社内のクリエイティブチームではなく、社外のクリエイターを巻き込むなどしながら)、ゴリゴリとプロジェクトを進める。
往々にしてクライアントの根幹にしっかりと食い込んでいるので、広告賞的なアワードにエントリーすることが、まずありません。
でも、クライアントの現状維持を突破するような、強烈なインパクトのある仕事をしています。
そんな人のことを最大のリスペクトを込めて「名もなきクリエイティブディレクター」と呼んでいます。
加えて言えば、「名もなきクリエイティブディレクター」は、個としての戦闘力が極めて高い。ですが、チームを組んだときの破壊力が、比べ物にならないくらい凄まじい。
そういう人たちが、それでもチームを組むことにロマンを感じて、集まった会社でありたい。そう「越境」は考えています。