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EKKYO.CONFERENCE vol.17「問いを巡る冒険 - 越境と共創の対話を問う -」
8月10日(土)〜12日(月)に福岡県糸島にて
行われましたEKKYO.SUMMIT2024。
2日目の午後には、登壇者3名による話題提供と参加者同士の対話からなるEKKYO.CONFERENCE (通称:越境カンファ)を開催。その時間帯にいらっしゃったSUMMIT来場者全員が参加しました。
あらゆる他者とつながり、新たなイノベーションを起こすために必要な対話とは何かを探る冒険。肩書き・役割・価値観・背景といったあらゆるものをこえて糸島にて出会ったこの日に、参加者のみなさんがこれまでの人生で出会ってきたものを振り返り、わかちあうことを楽しみました。”垣根をこえた対話”を生み出すための土台に目を向け、「価値観や前提の異なる他者と出会い、本当に必要な変化を生み出すための、深いつながりを作っていくためにはどうしたらよいのか」という問いに対して体感して没入していく会となりました。
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EKKYO.CONFERENCE vol.17
テーマ: 問いを巡る冒険
- 越境と共創の対話を問う-
開催場所: みんなの (福岡県糸島市)
日時: 8月11日(日) 15:00-18:00
EKKYO.SUMMIT 2024 -day2 全体企画
主催: EKKYO.HUB
参加費: 無料
対話をつくる
今回の越境カンファを語るには、まず、
"わん"さんを紹介しなければ始まりません。
SUMMITで、糸島で、今回の対話をつくるにあたり、越境と共創の根幹に触れるための構成を考えていただき、当日のファシリテーターまで務めあげました。
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▼山岸 翔一朗さん(ファシリテーター)
今回、EKKYO.CONFERENCEのファシリテーターを務めます。”わん”と呼んでください。ひとが夢に向かう力(=内発的動機)に関心をもちコーチングを学んだのち、組織や社会があるべき姿に向かっていくプロセスに関心をもち、システミックデザインやU理論といった”変容の流れ”を学び、実践しています。このほかにも、農業や対話など少しずつ手を出しています。最近は社会保障制度全般に関心があり、いっしょに勉強できる仲間を探しています。
わんさんを起点に、足立あゆみさん、
内藤佑貴さんが登壇者として、野月そよかさんがナラティヴグラフィッカーとして全国各地から糸島に駆けつけてくれました。
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▼足立あゆみさん
しじみと呼ばれています。早稲田大学政治経済学部政治学科4年。2021年より若い世代の政治参画を促進する一般社団法人NO YOUTH NO JAPANに参加、立候補年齢の引き下げやYOUTH THINK TANKでの U30政治意識調査、各地選挙管理委員会と協働で若者の選挙啓発などに取り組んでいます。U30の投票行動と連帯に関心があり、大学では選挙とメディアの実証分析を学んでいます。2023年デンマークに留学、2024年度から共同代表を務めています。ゆくゆくは鳥取の家業を継ぐ予定です。
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▼内藤 佑貴さん
東京大学農学部四年生です。農学部ですが、人の考え方や哲学に興味があり、仏教を勉強したりしています。社会活動としては、実験寺院寳幢寺の在家弟子としてお寺の運営や広報に関わったり、「見えないインフラとして考え方の基盤を作る」ことを目指してPCNという団体で考え方/哲学にフォーカスしたイベントの運営などをしています。卒業後は恩師と新卒向けのサービスを共同創業する予定です。
また、SUMMIT初日の親子向け森企画、「いとしまのもりをすごろくにしよう」にて共催しましたモリジェネの吉井さんにもご登壇していただきました。
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▼吉井 拓史さん
高知県の小さな離島から人生をスタート。大学卒業後は中東やアジア、オセアニア、ヨーロッパ、北米など海外での仕事を通して多様性を知る楽しみを覚え、人種も文化も組織も飛び出して活動するインタープレナー(越境人材)。大企業に勤める傍ら、SUNDREDやモリジェネなどの肩書で、人と森の新しい関係を協創するために活動中。
対話をみる
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▼野月そよかさん
青山学院大学社会情報学研究科博士前期課程1年。ナラティヴグラフィッカー。
異なる特性を有した人同士のコミュニケーションに関心があり、大学院ではまちに生起する共助関係の構造や変容過程を研究中。その傍らで、講義、研修、ワークショップなどの場面でグラフィックレコーディングやグラフィックレポートの制作を手掛ける。
自分は今どこにいて、何を実現しようとしているか。
今回のカンファを開くにあたり、わんさんより次のような課題意識をお聞きしました。
様々な問題解決がなされにくい原因として
①問題提起をする人
②戦略を考える人
③実行をする人
が分断されていることや、
問題の時間軸、問いの粒度が異なることが挙げられる。これら3層に「不確実性」がまたがっており、この不確実性を明確にしていくために「対話」がある。
確かに、前提やイメージしている像が異なるために、なんとなく会話が噛み合っているように見えているけど、結局問題が宙に浮いたままになっていることはよくあります。落ち着いて深い根っこの部分で対話を実現するには準備が必要みたいです。
私たちは今どこにいて、何と繋がっているのでしょうか?あなたを突き動かすものは何ですか?私やあなたが及ぼす影響の境界はどこでしょうか?いま私たちはどんな文脈にいるのでしょうか?層を変えると見えるものはどう変わるでしょうか?
こういった問いに対して考える、そして変化を起こす際に見つめるべき他者や環境との向き合い方を考えることが大事ではないかという意識を持ち、今回の越境カンファが準備されていきました。
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撮影: 足立あゆみさん
キーノート: 共に生きること。自他の境界線。
今回登壇していただいた3名の方々には、ご自身の活動を通して感じる、次のような問いについてそれぞれ方向を示していただきました。
○異なる価値観の他者とつながりあう/共に生きるとはどういうことか?
○自然とつながりあう/共に生きるとはどういうことか?
○ケア/縁によって溶かされる自他の境界線
詳しくはこちらの動画を是非ご覧ください🎥
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聞いた内容を"その場で"視覚的に
見やすくまとめていました✨
個人ワーク: 自分の理想像と世界観を描く
あなたはどんな縁によって今ここにいて、それをよしとしているのですか?
個人ワークでは私たち個々人が大事にしていることを中心に置き、それを運んできた縁(きっかけ)を考えました。自分と向き合い、自らがよしとする理想像(ビジョン/豊かさ)とその勘所は何か?どんな世界観か?その世界観はどのように形成されたか?どのような体験・言葉・存在・感情がそこに導いたか?ここで可視化されるものが自らの世界観であり、ケアすべき縁起と捉えられます。
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そのきっかけを繋いでいく様子
撮影: 足立あゆみさん
ペアワーク: 他者の世界観と縁起を知る
ペアワークでは、他者はどのような世界観をもち、そこにどんな縁起が連なってきたのか?ということをお互いに知り、重なる縁起があれば、ともにケアできていくのではないか?という仮説をもとにそれぞれの世界観を共有しました。ここで一気に皆さんが対話にのめり込んでいったように感じました。
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撮影: 足立あゆみさん
全体ワーク: 一点を見つめ、共に考える
ペアワークを終えると、会場内の壁にそれぞれの画用紙を貼り、自由に見回る時間を設けました。それぞれの過去・現在・未来を垣間見るような体験をし、気になる縁を探しました。
最後の全体ワークでは、1人ずつ話すことで、全員で一緒に考える時間となりました。話した方が気になる世界観を選び、繋いでいきました。
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撮影: 足立あゆみさん
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撮影: 足立あゆみさん
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まとめる様子
参加した方々からいただいた感想
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ご参加&ご回答いただきました皆さま、
本当にありがとうございました!
登壇された皆さまよりコメント
▼内藤 佑貴さん
今回は「繋がり」とそこから得た「世界観」をテーマに自分の人生を棚卸ししてみました。自分のことを整理して、他の人の話も聴く中で価値観が研がれ、新たな繋がりも感じることができる時間になりました。仕事やお金の繋がりとは違う、価値観や考え方からくる繋がりの大切さ、貴重さを改めて感じました。「ネットワーキング」のようなものとは違う、深い繋がり方ができる良い時間でした!!
▼吉井 拓史さん
今回、Ekkyo Hubに登壇し、越境体験とそれが現在の自分にどう影響しているかを振り返る貴重な機会をいただきました。プレゼン後のワークショップでは、参加者同士で様々な視点を共有し、新たな発見がありました。国内外で活躍している方々との交流はとても刺激的で、私の森林活動や設立したモリジェネにも新しい可能性を感じました。この経験を通じて、新たな繋がりとインスピレーションを得たことに感謝です!!
▼山岸 翔一朗さん
社会的属性や肩書きで誰かとつながるのではなく、力の源泉やその人の世界への態度といった、そのひとを突き動かし、あるいは連帯によって力が引き出されるような、そういった繋がりを実現していきたい。日常生活で体現するにはまだ私自身至っていませんが、今回のカンファレンスでは、ほんの3時間だけでも実現できたように感じます。実現できたのは、なにより参加者の皆様一人一人がそれぞれの物語を持ち込んでいただいたからこそと思います。改めて、ご参加いただきありがとうございました。
越境カンファのベクトル
越境カンファは、様々な問いが飛び交う中で「結局なに?」という疑問を持たれることがあります。私は物事を明確にする重要性を感じる一方で、結論を急ぐと大切なものを見失う危険性も感じます。多くの問いが議論の方向を示すなかで、その線の間に生まれるものに期待することもあります。
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見つけたい何かを丸で描いてみました。
自由な対話の中で、いまあなたが立脚しているところを見直し、つながりを再確認し、真にこれから必要なコトに向かっていけるように少しでも手助けできていたら、越境カンファを運営する者として、これほど嬉しいことはありません。