全日本大学駅伝関東予選雑感
昨日は全日本大学駅伝の関東予選が行われましたね!私も現地へ観戦に行きましたが、4組全てで非常に見ごたえのあるレースでした。まずは総合順位から振り返っていきます。
1位:東海大学
2位:東洋大学
3位:早稲田大学
4位:日本体育大学
5位:立教大学
6位:帝京大学
7位:神奈川大学
1~3位は順当な並びだったと思いますが、4~7位は予想と異なった方も多いのではないでしょうか。帝京は上位通過も期待されていましたが、1組目から今一つ伸びなかったかな、という印象です。その一方で会心の走りを見せたのが立教と神奈川。持ちタイム17番目と18番目の大学が本戦出場を決めるというビッグサプライズでした。さらに2チームとも今シーズンから監督が代わり新体制になったということで、新チームが上手く機能していることを印象付ける結果となりました。それでは次に組ごとのトップ10を見ていきます。
1組目
1位:松井(東洋①)
2位:東原(明治④)
3位:滝本(神奈川➁)
4位:田島(日体③)
5位:永本(東海➁)
6位:安藤(立教④)
7位:大岩(神奈川➁)
8位:村上(山梨④)
9位:山口(日体④)
10位:五十嵐(東海④)
MVP:滝本(神奈川➁)
圧巻の強さを見せたのは東洋のスーパールーキー松井。後半組での出場も予想されましたが、そこでも勝負できたのではないかと感じさせるほどの勝負強さを見せてくれました。また、神奈川、立教、東海の3チームが2人揃ってトップ10入りしており、この3チームは最終的に通過していることからも1組目の流れの重要性が窺えます。MVPは神奈川の滝本。8000m付近で飛び出し一時は50mほど2位集団を引き離す走りは今シーズンのブレイクを強く予感させるものでした。
2組目
1位:網本(東洋③)
2位:竹割(東海③)
3位:石塚(早稲田④)
4位:宮崎(東洋①)
5位:檜垣(東海①)
6位:分須(日体④)
7位:室田(明治③)
8位:中西(神奈川④)
9位:坂本(中学③)
10位:矢原(法政③)
MVP:檜垣(東海①)
スローペースで始まり、大混戦となった2組目。上位5人による激しいトップ争いを制したのは東洋の網本。3大駅伝未経験の選手ですが、今回の走りで出場にまた1歩近づいたのでは。また、この組では上位5人のうち東洋、東海で4人を占めることになり、この2校がトップ通過争いにおいて1歩抜けだす形となりました。その他では神奈川の中西、中央学院の坂本がトップ10に入ったことが印象的でした。MVPは東海の檜垣。石塚と共に終始先頭を引っ張り続けながら最後まで先頭争いを展開し続ける強さとポテンシャルの高さを感じさせる走りを見せていました。
3組目
1位:石田(東洋④)
2位:林(立教④)
3位:國安(立教③)
4位:山中(帝京④)
5位:吉岡(順天➁)
6位:鈴木(東海③)
7位:山口(早稲田①)
8位:浦上(日体③)
9位:伊藤(早稲田④)
10位:高田(日本➁)
MVP:山口(早稲田①)
例年以上に実力者が揃った3組を制したのは復活途上の東洋のエース、石田。ラスト1000mを2分38秒でカバーする切れ味鋭いスパートを見せ、復活を大きくアピールする走りとなりました。また、立教の2人が2位、3位に入る会心の走りを見せ、この時点で通過をほぼ確実なものとしました。早稲田も2人がトップ10入りし、ここで順位を大きく上げました。MVPは他にも石田、林、高田など候補がたくさんいて迷いましたが、早稲田の山口としました。いくらスーパールーキーといえども、プレッシャーのかかる全日本予選の3組で上位に入る強さは今後の活躍を強く予感させるものでした。
4組目
1位:ムトゥク(山梨③)
2位:キップケメイ(日本➁)
3位:モゲ二(亜細亜➁)
4位:山口(早稲田③)
5位:吉田(中学④)
6位:レマイヤン(駿河台➁)
7位:ネイヤイ(麗澤③)
8位:小林(東洋④)
9位:平島(日体③)
10位:武田(法政④)
MVP:武田(法政④)
今年も留学生が多く出場し、ハイペースとなった4組。日本人トップを勝ち取ったのは早稲田の山口。得意のラストスパートで最後に中央学院の吉田を逆転、その吉田も終始日本人トップを走り続け、大エースとしての強さを見せてくれました。東洋の小林も日本人トップ争いからこぼれた後も粘りの走りを見せタフさを示してくれました。そんな中でMVPとして挙げたのは法政の武田。3組で清水が棄権に終わり、出場の可能性が消滅した法政でしたが、そんな中でも武田がエースとしての走りを披露したことは今後のチームにとっても大きな希望となったはずです。
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