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今日の一枚/Go To Oregon

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ランダムに選んだ写真のあとに、写真とは関係ないテキストがずらずらと続く「一枚の写真」というシリーズ。最近は企画そのものが崩壊しつつあります。こちらは2022年ニューイヤー駅伝3区。旭化成相澤晃区間新記録の走り。ニューイヤー3区の平地のロードを坂を駆け下るような前傾とキックで跳んでいく。

筆者は相澤晃のバックショットファンである。大学4年時の全日本大学駅伝3区の走りでとりこになった。肩甲骨をくいっくいっと動かしてうまれた推進力を接地の瞬間に爆発させて坂を下る姿は彫刻作品のようで、「美しい」と、つぶやいたことをおぼえている。

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いまは、さらに相澤晃の身体はトラックランナー仕様にシェイプされたことが脚の筋肉から読み取れる。膝下、それも脹脛から下がすっとシェイプされた。ランニングエコノミーがあがって、無駄な動きが減ってきたことのあらわれでもある。今年のニューイヤー駅伝のような「前を追う」という状態になったとき、トラックの中間走のようなイメージで、速いペースをキープして押していくことはたやすいのかもしれない。

世界陸上やオリンピックの10000mで感じるのは、速いスピードで押し続けていくことよりも、レース終盤のキック勝負にどれだけ対応できるかということにある。2015北京世界陸上、2016リオオリンピック。10000m日本代表選手たちは、勝負させてもらえずに弾き飛ばされた。相澤晃も東京オリンピックで傍で見てるだけではわからない、ペース変化に課題を感じ、強化すべき点が具体的に把握できたはずだ。

そして、その課題を解決するために、あらゆることにチャレンジしている姿が彼のインスタグラムストーリーからも感じ取れる。いまは課題解決への途中なのだろう。

世の中の話題にはあまりあがらないが、水面下で世界陸上オレゴンへの準備が着々と進んでいる。4月に参加標準を突破し、5月はすでに標準を突破している駒澤大田沢廉と着順を競う争いに持ち込み、本当のピークは7月16日の現地時間12時20分。男子10000m決勝にもっていきたいはずだ。

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ツイッターや「今日の一枚」では掲載するタイミングをうしなった写真やテキスト、これからやってみたいことなどを、ここでこっそりとはじめています。ちょっとびびって月10回と書いてますが、一日10回更新する日もたまにあると思います(笑)情報誌のようなことを期待している方はやめておいたほうがよいかも。ツイッターやオープンなネットとは違ってクローズドかつバズらない場を作ろうと思います。

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月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…

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