風強とあまこま

今年の「あまこま2022」はちょっと出版社に無理を言うことにしました。なぜなら、いつのまにかEKIDEN NEWSをはじめて10年が過ぎていたこともあって、１０年目にかこつけて区切りとなるようなことをやってみたかったのです。

それは小説「風が強く吹いている」を「あまこま2022」の地図に落とし込んでみるということ。

なぜなら、EKIDEN NEWSの「箱根駅伝がない36３日を如何に過ごすか？」というテーマはこの小説がはじまりだからです。砧公園をジョギング中、横を抜いていった当時駒澤大の宇賀地選手を追いかけて肉離れを起こしたことで箱根駅伝にはまったのも、「家の近所にリアル風強の世界があったのか！」と思ったことがきっかけ。そして、この寛政大学のユニフォームのレプリカを作って（下北沢のSTEPで）立川ハーフを走ってみようと集まって、いろんなレースや駅伝に出場したり、トラックを貸し切ってタイムトライアルとしたことで集まった人たちがEKIDEN NEWSやOTTを立ち上げるきっかけとなっていきました。陸上経験のない人たちが集まるハブとなったのが、この「風強」であったのです。

そして、箱根駅伝のコース詳細地図を作るという、あまこまの原点でもある、箱根駅伝で繰り広げられる名場面を地図で確認したい、その場所に行ってみたいという動機は「風強で描かれるあの場所に行ってみたい」から産まれたものでありました。これまでも「寺田交差点」や「セルナルドの背中ポン」など、と同じように小説「風強」の世界を地図に入れてみたい。風強を勝手にリスペクトした「あまこま2022」にしたいという提案を三浦さんに送ったところ、快諾をいただき見事、実現することになりました。

ですので、佐藤悠基選手の空前絶後の区間記録と寛政大学で一番走力のない王子の記録が並びます笑

６区山下りを走るユキが２歩で渡りきった横断歩道はどこか？おそらくここだろうという場所も探しあてました笑

あまこま2022には三浦しをんさんとの対談もじっくり４ページにわたってお届けしてます。ぜひ、未読の方は小説「風が強く吹いている」とセットで、読み込めば箱根駅伝が開催される年始までを楽しんでもらえるはずし、箱根駅伝の楽しみ方が、これまでと変わってくるのではないか？そして、アマゾンには、あまこま2022と「よく一緒に購入されている商品」として、小説「風が強く吹いている」をおすすめしてもらいたい。今年だけはそう思っているのです。

あまりに細かすぎる箱根駅伝ガイド! 2022+ニューイヤー駅伝! (ぴあMOOK)