赤崎家の年賀状
全日本大学駅伝が終わると、伊勢神宮横のおかげ横丁で生島淳さんと赤福を食べて(これを我々は赤福活動と呼ぶ)近鉄五十鈴川駅まで、レースを振り返りながら歩いていくというのが、恒例行事。2019年のときだったか、「あのーEKIDEN NEWSさんですよね」と、耳馴染みがある九州訛りで声をかけられた。いつもだと、「どうもー。」と返事して足早にさるのだが、こんなところで、九州訛りは珍しい。つい脚を止めた。ひとくちに九州訛りといってもいろいろあって、語尾も違うし、イントネーションも異なる。そのとき聞いたのは筑後・熊本方面のイントネーションだった。
「拓殖大の赤崎暁の母です」と。その前年、拓殖大が出雲駅伝で4位。アンカーを走った赤崎くんの写真を町の広報誌に載せたいという連絡がツイッターを通じてあったのだ。そのときのお礼をと。声をかけたのだという。
「ああ、赤崎くんの。」この日、全日本大学駅伝で拓殖大赤崎選手は3区、区間3位で好走。「今日もいい走りでしたね。」ご家族と雑談しながらそのまま五十鈴川駅まで歩いた。それ以来、赤崎家の年賀状にはEKIDEN NEWSの写真が使われるようになった笑 上尾ハーフで好走したり、ホクレンを走ったり、ニューイヤー駅伝でアンカーを走ったりしているうちに、「赤崎くん」は着実にステップアップしていき、昨年の福岡国際マラソンでついにMGCファイナリストにまでになった。たぶん、今年の年賀状は福岡国際のものだっただろう。
来年、2024年の赤崎家の年賀状写真はこれになるだろう。
お母さんも「パスポート作らなきゃ」と。
ぼくも2025年の年賀状写真の撮影のためにパリに行こうかなあ。
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月刊 EKIDEN NEWS
月刊といいながら、一日に何度も更新する日もあります。「いつかビジュアルがたくさんある陸上雑誌ができるといいなあ」と仲間と話していたんですが…
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