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伸びしろの駒澤

「駒澤の選手が試合でサングラスをかけるのは初めてじゃないですかね?
  それもトラックで。」THE MIDDLEでアップをする駒澤大学1年生安原海原選手の姿を見て、スポーツ報知の太田さんがポツリと言った。「陸上選手がサングラスをつけて走る」普通のことと大半の人は思うだろうが、それなりに長く駒澤大学の駅伝部を見続けてきたものにとっては大きな衝撃でもある。日中、日差しが強くなるロードレースにおいても試合ではサングラスをつけないことをつらぬいてきた駒澤大。10年前にはこんな記事が出たほどだ。

名将・大八木弘明監督(55)は、ご法度にしていたサングラス着用の可能性を示唆した。
 茶髪にサングラス、ピアスまで…。指揮官の考えや気風も変わり、最近は選手の装いも変わってきた。そんな中、大八木監督はコーチ時代から、学生らしく-をモットーにサングラス着用を禁じてきた。その方針を少しだけ軟化させる。「風よけです。コンタクトの選手もいるから。透明のものを考えています」。

10年前はあくまで風よけであるから、レンズは透明であるという条件つき。THE MIDDLEが行われたこの日はときに雨も降るほどの曇天の中でのミラーサングラスだっただけに、古くからのウォッチャーは「おおっ!」と思ったのだ。

さて、話はかわって。
会場には総監督となったばかりの大八木さんの姿があった。これまで試合会場で会う大八木さんは「ピリッ」とした雰囲気を漂わせていたのであるけれども、久しぶりに会う大八木さんからはとてつもなく「陽」のオーラーが放たれていて、とてもびっくりした。LAで見てきたTHE TENの感想などを話しているうちに、アルバカーキーで合宿をした「大八木塾」組やOACでトレーニングを積む佐藤圭汰選手の話を聞いているうちに、ああ「伸びしろの駒澤」という原点がわかったような気がした。大八木塾のコンセプトは「伸びしろの継続」にある。ここが面白い。

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