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大阪国際女子マラソンが見逃せない理由

1月31日大阪長居競技場周回コースで行われる大阪国際女子マラソン。例年のような大阪城公園や御堂筋といった「大阪ならでは」な景観のみどころもなく、女子エリート市民ランナーも人数制限で出られずと、一見、ネガティブな要素が満載であるのだけれども、今回ばかりは録画保存版案件となるはずだ。川内優輝選手ら男性ペースメーカーがつき、日本記録更新ペースをアシストする。ということもあるけれども、前田穂南、そして一山麻緒。両選手が東京オリンピックへ向けて、昨年一年間、取り組んできたことの成果を見る場でもあるからだ。明日はテレビだけでなく、Youtubeでのマラソン博士こと森岡芳彦さんの解説のダブルスタンバイで望みたい。

あまり報じられることはなかったけれども、マラソンランナーである両者がこの夏から取り組んできたのは、積極的にトラックレースに出場すること。東京オリンピックが一年延期となったことで、スピードの底上げに照準を絞ることができた。

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ホクレン士別5000mA 前田穂南 15:35.21

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ホクレン深川10000m 前田穂南 31:34.94 一山麻緒 32:03.65

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ホクレン網走10000m一山麻緒31:23.30

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ホクレン千歳5000mA 一山麻緒15.06.66 前田穂南15.31.51

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全日本実業団10000m2組 前田穂南32:08.06 一山麻緒 32:20.58

両者が競り合うように自己ベストを更新しつづけていくのだ。シューズ選択も興味深い。マラソンの延長で考えている(と思われる)前田はアシックスのマラソンシューズで。一方で一山はアルファフライ→ドラゴンフライとスパイクへ移行していく。クイーンズ駅伝のころになると、両者の身体に明らかな変化が見えてくる。

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さらに絞り上げられてきた前田に対して、アルファーフライのキックを活かすべく、徹底的に腰回りを鍛え上げた一山。

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とくに一山の身体の変化はホクレンのころとは別人のようだ。
クイーンズ駅伝3区。たまたま隣でアップしていた、新谷選手も一山選手の身体の変化に驚いたという。

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そして日本選手権10000m。ハイペースで入っていく新谷選手の走りをみて、ほとんどの選手が彼女を追わず、目標設定を切り替える中で一山選手だけが、新谷選手にくらいついた。

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日本選手権10000m 2位 一山麻緒31:11.56 PB
すべてはマラソンのために、いけるところまでついていく。そういう勝負勘も含めてトライしつづける姿勢が素晴らしい。

ハイペースで押し続けるのであれば前田。切り替えのスパートなら一山。30km以降にレースがどのように動いていくのかも見どころでもあるし、両者ともマラソン経験値を増やすために、さまざまなチャレンジをするはずだ。たとえそれが失敗であったとしても、あくまで本番は東京オリンピックのマラソン。来週のTrackTownJPNでは、大阪国際女子マラソンの感想戦を行う予定だ。

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