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女子3000m障害の名勝負を楽しみにしてること

いままでなら、レースが終わったあとに、友達と集まっては「あそこが良かったんだよな」とか「よくそこ見てましたね」なんていいあえたものだけれども、レース観戦そのものができなくなったいま、なかなかそういうことを共有することもできない。運良く、レースを間近で観ることができたりするので、観たこと感じたことを書き残しておける。

セイコーゴールデングランプリでの女子の3000m障害。大東文化大の吉村選手とエディオンの石澤選手とのマッチアップがよかった。

石澤、吉村両選手には別のテーマが流れているように見える。2018年日本選手権3000mSCを制した石澤、そして2019年にその石澤選手を破ったのが当時大学一年生の吉村。このときの吉村のタイムは9分49秒30でU20日本記録。吉村はそのまま世陸代表へとかけあがった。

日本選手権2位となった石澤の自己ベストタイムは9分53秒22。その差は「4秒」2020年シーズンに向け、トップの奪還とオリンピック代表を目指す石澤のテーマはトラックでのスピードアップのためのモデルチェンジ。2019年といまとでは、走りが全く変わってきた。

一方で世界陸上ドーハでは予選落ちとなった吉村は東京オリンピック出場だけでなく、予選通過にどこまで近づけるか?が課題となっている。両者それぞれが抱えているテーマとそれに対するアプローチが毎レースごとに見えてくる。勝ち負けやタイムだけでない競技の見どころがここにある。

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