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2025年のシーズンインの難しさ

オランダのフェムケ・ボル選手、「今年は室内に出ない」宣言

オランダの女子400mハードルで活躍するフェムケ・ボル選手が、今年(2025年)のインドアシーズンに出場しないことをInstagramで表明しました。もっとも、オランダ国内の室内競技で混合リレーにだけは参加するようですが、3月に中国の南京で開催される世界室内陸上には出場しないとのことです。

この世界室内陸上・南京大会は、コロナ禍で何度も延期されており、当初は2020年→2021年→2023年とずれ込み、ようやく2025年に実施されることになりました。2020年開催の予定だったときに飛行機やAirbnbを予約していたほどですが、5年という時の流れの中で中国ではAirbnbそのものが消滅するという状況に。2015年の北京世界陸上では伝統家屋の“四合院”に泊まったのを懐かしく思い出します。

9月開催の東京世界陸上が大きな影響

ボル選手の「今年は室内には出ない」宣言は、2025年がちょっと特殊なシーズンであることを示唆しているとも言えます。その理由は、東京世界陸上が9月13日に開幕するから。通常、オリンピックや世界陸上といえば8月に開催されることが多いのですが、東京の酷暑を避けるためにマラソンや競歩、長距離種目を考慮して、9月にスライドされました。

昨年2024年のダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルは、パリ五輪後の9月13~14日にベルギー・ブリュッセルで行われたため、その日程が2025年の東京世界陸上とかぶっていましたが、今年のDLファイナル(2025年)は8月27~28日にスイス・チューリッヒで開催予定。とはいえ、多くのトップ選手はダイヤモンドリーグのファイナルを走り切ったあとで9月の世界陸上に突入することになります。例年であればシーズンを終えて“オフ”に入る時期に、さらに世界陸上という大舞台が待っているわけです。

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