見出し画像

古川くんと追尾走

あまこま2025に書ききれなかったことを、加筆・リミックスしてお届けしておきます。



箱根駅伝予選会。スタートと同時にコースの一番はじからインコースに向かって対角線上に一直線に走り先頭を走りはじめた日本人選手がいました。熊本大学から九州大学大学院を経て、2020年に東京大学大学院博士課程に進んだ今年29歳の学生ランナー東京大学大学院4年生。古川大晃選手です。これまで古川選手は98.99大会で連合チーム入りは果たしているが、箱根駅伝の出走は叶わずのまま。100回大会は連合チームが結成されなかったため、今回の101回目が古川選手にとって箱根ラストチャンス。とはいえ珍しいな。と思いました。そもそも古川選手の大学院での研究テーマは「追尾走」。どうして一人で走るときよりも集団で走ったときの方が楽に走れるんだろう?と疑問をもち、あらゆる角度からランナー同士の「同期」について研究してきた彼がもっと楽に走れるはずの日本人集団につくことを選ばすに先頭を走っているからです。

ここから先は

2,029字 / 1画像

■なにをするサークルか 「撮る・見る・読む・書く・広める」といったEKIDEN NEWSの活動を通じ…

むっちゃヘヴィプラン

¥1,000 / 月

サポートと激励や感想メッセージありがとうございます!いただいたサポートは国内外での取材移動費や機材補強などにありがたく使わせていただきます。サポートしてくださるときにメッセージを添えていただけると励みになります!