霊芝
「霊芝」は滅多にお目にかかれない”貴重品”
中国では昔から「霊芝」を貴重なものとして珍重されてきました。秦の始皇帝が神仙術者である徐福に命じて仙人になるための仙薬を探し求めさせたことはたいへん有名な話で、日本にも数千人の探険家を送っていたと言われています。その求めた仙薬の一つに霊芝も含まれていたそうです。
漢の武帝が霊芝の愛好者であったことは『漢書・武帝記』に明記されています。唐の玄宗皇帝は、五十五歳で楊貴妃と出会い、それからの十六年間というものひたすら楊貴妃を溺愛します。楊貴妃自身に玄宗皇帝をとらえて離さない魅力があったことは間違いないでしょうが、それ以外に、楊貴妃の郷里・蜀州で生産する良質な霊芝を飲むことができたからだという説もあります。
元来「霊芝」は山谷の広葉樹の木杭の傍に生えるキノコで、採取するのは大変です。中国ではひと昔までは一般の人間の目に触れることはほとんど無く、まさに”皇帝”の位にあるような、ごく一部の人間しか手に入れることのできないものでした。
広がる「霊芝」の輪
近代になってからは、霊芝に関する研究が盛んに行われ、日本でも1997年11月に、「日本霊芝国際学会」が開催され、8ヵ国の霊芝の研究者が東京に集まり、霊芝に関する研究発表を行いました。
しかし、霊芝の種類や品質により臨床治療結果が違い、その薬理研究或いはその他の研究の結果にも影響が現れてきました。そこで、品質の定まった霊芝を生産化するために、中国科学院北京植物研究所を始め、広東微生物研究所、武漢医科大学、四川抗菌素工業研究所などの研究機構によって栽培化研究が行われ、霊芝の優秀菌の大量人工栽培が可能になったのです。
近年、食品メ-カ-にも健康食品の主成分として取り入れられ、多種類の霊芝関係の健康食品が登場しています。日本でも霊芝の愛飲者が増え、人気がますます高まっていると言えます。
「霊芝」の主成分と効能
霊芝の主な成分にはボルバトキシン、糖タンパク、ヌクレオチド(硫黄含有)、ガノデランBなどがあります。
最近の霊芝に関する研究発表では、β-D-グルカンを含有することも証明されています。 霊芝の効能については、健康食品(医薬部外品)として、薬事法第54条、第59条、第66条により、効能・効果に関わる記述を認められていませんので、全く残念ですが、省略させていただきます。
霍山産の赤霊芝
霊芝の産地は、河南省の霍山の他に、山東省、四川省があり、どの場所でも大量栽培されていますが、の成長にとって最適な環境は高山乾燥気候で、昔から有名なのは河南霍山産の赤霊芝です。中国科学院北京植物研究所に指定された霊芝の栽培基地でもあり、栽培技術の発展状況や、栽培管理、品質検測条件なども整っており、中国国内でも霍山産の赤霊芝は特に消費者に求められています。
野生の霊芝当社はその霍山産の赤霊芝だけを輸入しております。今年から、野生の霊芝も扱うようになりました。価格は少し高めですが、貴重なものです。
規格:250G
「霊芝」の飲み方
霊芝はかたくてそのまま食べることができないので、昔から煎じて飲む方法がとられています。姿のままの霊芝を薄く削って、また細かく刻んだものを利用します。
一日分は霊芝のカット品三~五グラムが適当、より治療効果を高めたい時には一〇グラムほど用いでもよいでしょう。
霊芝を適当量とって、それに水を一日三回分ならコップ二本分の量をなべに入れ、沸騰するまでは強火で煎じ、煮立ち始めたら、トロ火にして、その後三十分ほど煎じてください。その程度で霊芝中の成分はすっかり溶出してきます。煎じ終わったら、ただちに霊芝のカスを取り除き、煎じ汁だけにして、温い間に飲んでください。
霊芝は飲むたびに一回一回煎じて、煎じ汁を全部いっきに飲むのが、理想的ですが、一日分煎じた場合は、二回か三回に分け、その一回分はただちに飲み、残りは別のコップに入れ、口にアルミホイルをかぶせ、冷蔵庫に入れて、飲むときにもう一度温めてください。
霊芝の煎じ汁は、たいへん苦味の強いものなので、飲むときに砂糖を入れてもいいでしょう。
二三日分を一遍に煎じしても問題はありませんが、なるべく蓋のある容器を使って冷蔵庫に保管し、飲むたびに温めてからお飲みください。
霊芝は胃腸に対して大変やさしいものですので、吸収しやすいため、できるだけ食前にお飲みください
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?