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イケ爺と帽子

わたしの祖父は
育ちがよく お洒落なひとだった。

「うちのおじいちゃん
なかなかハンサムだったんだよ😌✨」
と友達に語ると

彼女が彼に
「イケ爺」とゆう
とてもステキな
ニックネームを
つけてくれたので

今後は ここでは彼のことを
そう 呼んでゆこうとおもう。👍


イケじいは 若い頃
大丸の帽子屋さんの
店長だったのです。

昭和初期のちょっとした
高級デパートの帽子屋。


そのことは彼の百年にわたる
人生のなかで
なかなかの自慢で

晩年も その時の帽子たちを
円柱の大きな箱にしまい

白い帽子などには お白粉を
ハタハタと はたいて


英国紳士のような
前からかぶる
かぶり方をし

ステッキをもって
外にでかけていた。

なので 今でも
イケ爺が
いつでも 手を伸ばせるところに

お気に入りの
帽子があるのです😉


遺影とはおもえない おちゃめな顔で
微笑んでいる イケ爺🙄

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