男性不妊外来に行ってきた話
昨日は男性不妊外来に行ってきた。
現在私は、妻と共に不妊治療に取組んでいる。
その治療の最中、私の精子の運動率が少し低いという話になったのだ。
私は担当の女医に言われるがまま、男性不妊外来の予約を入れられ、昨日ノコノコと病院に行ってきた。
土曜日だったこともあり、病院は混雑していた。
私は、1時間程度待った末、私の診察番号70番がモニターに表示され、診察室3に呼び込まれた。
診察室内には40〜50代前半と思われる男性医師が座っており、医師の後ろに女性看護師が立っていた。
医師はパソコンの大きなモニターに表示された、私の診察データを見ながら「若干運動率が低いんですね〜。」と言った後、私に整体し直し、私と医師の間の膝下あたりの高さの空間を指でくるくる指し示しながら言った。
「ここに、ズボンとパンツ下ろして立ってください。」
医師がその台詞を言うやいなや、シャーーッという音が瞬時に室内に響き渡る。
後ろにいた女性看護師の姿が一瞬で消えており、そこにはクリーム色のカーテンしかなかった。
イリュージョンかよと思ったが、それどころではない状況だった。
私は気恥ずかしさをおくびにも出さない素振りで、ズボンとパンツを下ろし、男性医師の前に立つ。本当は結構恥ずかしかった。
「じゃ、触っていきますねー。」
モソ、モソ、サワ、サワ
医師は優しい手つきで私の金〇〇を触っていた。
中々、こそばゆい。
中年男性に股間を優しく触られるという状況が直視に値しなさすぎて、私は目を向けられず、終始そっぽを向いていた。
時間にして3分程度、体感時間にするともっとだろう、私の股間は中年男性に優しくもて遊ばれたのだ。
なんて時間だ。
そして、男性医師の口から診察の結果が言い放たれた。
「特に問題ないと思いますけどねぇ〜」
問題ないんかい。
血液検査の結果の紙だけもらい、薬も特に処方されず、診察料は1200円だった。
いったい何だったんだろうこの時間は。
中年男性に股間を優しく撫でられる激安風俗だろうか。
家に帰って妻に「特に問題ないと思いますけどねぇ〜」と言われたと報告すると、「良かったじゃん」と言われた。
良かったでいいのだろうか。
スッキリしない1200円の使い方だな〜とモヤッとした。