心電図検定対策講座【問題11】
【問題編】
※実際の心電図検定よりも問題文を「あえて」長く記載しています。この講座は,試験の合格だけを目指すものではなく,ひいては実際の現場でも役立つことを目指した“現実味”を出すためとご理解下さい。
対策問題011-1 (出題: 2024/5/20)
72歳,女性。特に症状はなかったが,10年ほど前から心電図上の虚血性ST-T変化疑いに対してカルシウム拮抗薬が開始。その後,“脈のとび”を訴え,β遮断薬も追加された。結滞の自覚頻度が増加し,1時間以上続くこともあるため定期外受診。来院時の心電図を示す【図11-1】。
【問題11-1】正しい心電図診断は以下のうちどれか。
(a) 心房期外収縮(〈心室内〉変行伝導を伴う)
(b) 接合部期外収縮
(c) 心房期外収縮(非伝導性:nonconducted/blocked)
(d) 心室期外収縮(間入性)
(e) 心室期外収縮(代償性休止期を伴う)
【問題11-2】推察される背景病態として最も適切なものはどれか。
(a) くも膜下出血
(b) 心尖部型肥大型心筋症
(c) 僧帽弁狭窄症
(d) たこつぼ症候群
(e) 冠攣縮性狭心症
対策問題011-2 (出題: 2024/5/20)
57歳,男性。脂質異常症,高尿酸血症に対する内服薬とともに,睡眠時無呼吸症候群の持続陽圧換気(CPAP)療法が導入されている。冬の某日,早朝より数時間にわたる動悸を自覚し,頓服薬でも改善しないため救急受診。血圧118/99mmHg。来院時心電図を示す【図11-2】。約1年半前にも同様のイベントにて受診したが,来院時点でおさまっており,ベラパミル頓用を指示された経緯あり。
【問題11-3】心拍数の数値として,最も近いものはどれか。
(a) 123/分
(b) 153/分
(c) 183/分
(d) 213/分
(e) 103/分
【問題11-4】予想される病態の組み合わせとして最も適切と思われるものはどれか。
(a) 洞頻脈/閉塞性肥大型心筋症
(b) 心房細動/急性冠症候群(非ST上昇型心筋梗塞)
(c) 心房粗動/心尖部型肥大型心筋症
(d) 発作性上室頻拍/たこつぼ型心筋症
(e) 心房頻拍/急性冠症候群(ST上昇型心筋梗塞)
解答・解説の公開はなるべく早期に対応したいとは思いますが...乞うご期待
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